errorcontrol.xml

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<sect1 xml:id="language.operators.errorcontrol">
 <title>エラー制御演算子</title>
 <titleabbrev>エラー制御演算子</titleabbrev>
 <simpara>
  PHP はエラー制御演算子(<literal>@</literal>)をサポートしています。
  PHP の式の前に付けた場合、
  その式により生成されたエラーメッセージは無視されます。
 </simpara>
 <para>
  <function>set_error_handler</function> で自作のエラーハンドラを設定した場合は
  エラー制御演算子があってもそのエラーハンドラがコールされます。
 </para>

 <warning>
  <para>
   PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、
   エラー制御演算子(<literal>@</literal>)でエラーが無視されている場合、
   カスタムのエラーハンドラでコールされた
   <function>error_reporting</function> が常に <literal>0</literal> を返していました。
   PHP 8.0.0 以降では、以下の (ビット和の) 値を返すようになっています:
   <literal>E_ERROR | E_CORE_ERROR | E_COMPILE_ERROR | E_USER_ERROR | E_RECOVERABLE_ERROR | E_PARSE</literal>
  </para>
 </warning>

 <simpara>
  式によって生成されたあらゆるエラーメッセージは
  <function>error_get_last</function> 関数が返す配列要素
  <literal>"message"</literal> から取得できます。
  この関数の結果はエラーごとに変わります。よって速やかに確認する必要があります。
 </simpara>
 <para>
  <informalexample>
   <programlisting role="php">
<![CDATA[
<?php
/* 意図的なエラー */
$my_file = @file ('non_existent_file') or
  die ("Failed opening file: error was '" . error_get_last()['message'] . "'");

// この演算子は関数だけでなく、全ての式で動作します。
$value = @$cache[$key]; 
// インデックス $key が存在しない場合でも、警告を発生しません。

?>
]]>
   </programlisting>
  </informalexample>
 </para>
 <note>
  <simpara>
   <literal>@</literal> 演算子は、
   <link linkend="language.expressions">式</link>
   に対してのみ動作します。基本的なルールは次のようになります。
   値を得ることができるものの場合、
   <literal>@</literal> 演算子を前に付けることが可能です。
   例えば、変数、関数、いくつかの言語構造(例: <function>include</function>)
   のコールなどの前に、この演算子をつけることが可能です。
   関数またはクラスの定義、
   <literal>if</literal> や &foreach; 等のような
   条件構造の前には、この演算子を付けることはできません。
  </simpara>
 </note>
 <warning>
  <para>
   PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、
   スクリプトの実行を停止させるような致命的な場合であっても
   <literal>@</literal> 演算子でエラーメッセージを抑止することが可能でした。
   たとえば、存在しなかったり、ミスタイプされていたり、
   利用できない関数コールの前に <literal>@</literal> 演算子を付けると、
   原因を示すことなく、その場所でスクリプトは終了してしまっていました。
  </para>
 </warning>

 <sect2 role="seealso">
  &reftitle.seealso;
  <para>
   <simplelist>
    <member><function>error_reporting</function></member>
    <member><link linkend="ref.errorfunc">エラーハンドリングとロギング関数</link></member>
   </simplelist>
  </para>
 </sect2>
</sect1>