バチュカ、あるいはバーチュカ(セルビア語:Бачка / Bačka ([bâːtʃkaː])、ハンガリー語:Bácska (ハンガリー語発音: [ˈbaːtʃkɒ])、クロアチア語:Bačka、:Бачка / Bačka、スロバキア語:Báčka、パンノニア・ルシン語:Бачка、ドイツ語:Batschka)は、中央ヨーロッパ・パンノニア平原の一角を占める地域の名称であり、大部分はセルビアとハンガリーの領土となっている。その領域は西のドナウ川と東のティサ川に挟まれ、両者が合流する(Titel)付近が南端となる。 バチュカ地方の大半はセルビア領のヴォイヴォディナ自治州に属している。その州都・ノヴィ・サドはドナウ川の両岸にまたがっており、左岸地区()はバチュカ地方、右岸地区(ペトロヴァラディン区)はスレム地方に含まれる。また、バチュカ地方の北部はハンガリー領のバーチ・キシュクン県に属している。バチュカ地方に含まれるドナウ川左岸の一部の無人の土地は、セルビアとクロアチアが領土係争中であり、(バダンテール調停委員会)の意見ではクロアチア領とされたが、セルビアが実効支配している。