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Wikipedia:荒らしを侮辱しない

Wikipedia:INSULTから転送)
報復は効果的ではありません

荒らしを侮辱しないで下さい。ほとんどの荒らしは2つのグループに分けることができます。すなわち、まだよくわかっていない新規参加者と、本当の荒らしです[注 1]。相手に立腹したり、侮辱したり、嘲笑したり、激しく非難したり、あるいは個人攻撃をしたりすることは、まさに炎上を引き起こそうとしている荒らしの希望するところです。そして、こういった炎上が、有用な将来の貢献者となりうる新規参加者、また執筆に貢献している既存の利用者を遠ざける遠因となるのです。

注意してほしいことは、あなたが故意の荒らしに断固として対応するために必要だと思ってしていることでも、警告と荒らし行為の差戻し以上に荒らしと関わることは、実は荒らしに荒らし行為のきっかけを与えているだけだということです。荒らしは投稿ブロック差戻しまたは保護によって正されるべきです。鍵となるのは、必要以上に苛烈に対処しないことです。例えば、荒らしと警告が何度か繰り返された結果、当該利用者をブロックする段になって、要約欄に「二度と来るな」などと書いてしまえば、その荒らしに、もう一度荒らして、次にどんな反応をこちらが示すか見てみたいという気持ちを起こさせ、多重アカウントの不正使用へと走らせてしまうことでしょう。

多くの利用者は冷静さを保つために、荒らしへの警告にあらかじめ作られたテンプレートを使用しています。これらは全ての荒らし行為に対応できるわけではありませんが、簡潔に、感情を加えることなく要点、すなわち「あなたの行為は荒らし行為です。これ以上続ければ、ブロックされます」というメッセージを示すことができます。同様に、明らかな荒らしアカウントをブロックする場合に管理者の多くは、短く、実際的な要約を書き入れます( "{{UsernameBlock}}"、"荒らし" など)。

荒らしを侮辱してはいけない理由は単純です。

  • 荒らしのレッテルは過度にたやすく適用される傾向があります。荒らし対策に携わる利用者は、膨大な最近更新したページの中から迅速に荒らし行為とそうでないものを見分けなければなりません。そして、しばしば間違った対処をします。ある程度活動してきた利用者なら、特に大胆な利用者であれば、正当な編集なのに「荒らし」として差戻されてしまった経験が一度くらいはあるのではないでしょうか。誰かを不当に非難することだけでも、新規参加者を苛めることや、定評ある利用者を不快にさせることにつながります。同時に彼らを侮辱してしまえば、影響ははるかに深刻なものとなります。
  • 荒らしを侮辱することにより、確実に荒らし行為は増加します。誤った行為であることを承知の上で行っているのであれば、侮辱することは、こちらの反応を楽しんでいる相手を更なる荒らし行為に駆り立てるだけです。もし、誤った行為であることが解らずに行っているのであれば、彼らを侮辱することは不要な混乱を引き起こすだけです。これはネットでの一般的な荒らしと同じことです。
  • 極めて常習的で強い悪意をもった荒らし以外の荒らしは回れ右をすることができます(すぐにとはいかない場合もあります)。常習的な荒らしかどうか判断に余地がある場合は、最後の警告へ飛び付く前に、アドバイスをするように努力してください。彼らが有用な貢献をしようと心を変える可能性は存在するのです。
  • 気持ちよく接することは気持ちのいいことです!次のモットーを憶えておいてください。「社会的に重要であることは気持ちのいいことです。けれど、気持ちよく接することはより重要なことなのです。」[注 2]

注釈

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  1. ^ 英語版では、日本語版の「荒らし」に相当する語として「ヴァンダル」(vandal) と「トロール」(troll) の2つがあります。ヴァンダリズムヴァンダル族に由来する語で破壊行為全般を指し、このような行為を行う者を「ヴァンダル」といいます。トローリングは魚釣りの技法であるトローリングに恐らく由来する比較的新しいインターネットの俗語で、主に掲示板やチャットルームなどで挑発的なコメントを投稿することで場を荒れさせようとするような行為を指し、このような行為を行う者を「トロール」と言います。同じ綴りのトロールとの連想もあると考えられています。ウィキメディア・プロジェクトにおける「トロール」の定義についてはmeta:What is a troll?(英文)も参照してください。
  2. ^ It's nice to be important, but it's more important to be nice.

関連項目

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