野辺地駅
野辺地駅 | |
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駅舎(2023年9月) | |
のへじ Noheji | |
青森県上北郡野辺地町字上小中野49-2[1] | |
所属事業者 | |
電報略号 | ノチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
(JR東日本)-2023年- 240人/日(降車客含まず) |
乗降人員 -統計年度- |
(青い森鉄道)-2019年- 1,486人/日 |
開業年月日 | 1891年(明治24年)9月1日[2][3] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■青い森鉄道線(青い森鉄道) |
キロ程 |
77.3 km(目時起点) 東京から694.6 km |
◄千曳 (6.4 km) (6.5 km) 狩場沢► | |
所属路線 | ■大湊線(JR東日本) |
キロ程 | 0.0 km(野辺地起点) |
(2.8 km) 北野辺地► | |
備考 |
野辺地駅 | |
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跨線橋から撮影した南部縦貫線ホーム (1997年3月) | |
のへじ NOHEJI | |
(5.6 km) 西千曳► | |
所在地 | 青森県上北郡野辺地町字上小中野 |
所属事業者 | 南部縦貫鉄道 |
所属路線 | 南部縦貫鉄道線 |
キロ程 | 0.0 km(野辺地起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1968年(昭和43年)8月5日 |
廃止年月日 | 2002年(平成14年)8月1日[* 1] |
野辺地駅(のへじえき)は、青森県上北郡野辺地町字上小中野にある青い森鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅[1][2]。両社の共同使用駅。
概要
[編集]青い森鉄道の青い森鉄道線とJR東日本の大湊線が乗り入れ、接続駅となっている。大湊線は当駅が起点である。
青い森鉄道線は、元々はJR東日本(1987年〈昭和62年〉までは日本国有鉄道)の東北本線の一部であり、上野発着の夜行列車や昼行特急「つがる」「白鳥」「スーパー白鳥」などの優等列車が停車していた。しかし、2010年(平成22年)12月4日に東北新幹線が新青森駅まで延伸されたことに伴う並行在来線の経営分離により、駅施設は青森県に譲渡された。また、この時から大湊線はほかのJR東日本の路線と接続せず孤立した路線となっている(JRにおける当駅の所属線は、東北本線から大湊線に変更されている)。
かつては、上記路線に加えて南部縦貫鉄道線も乗り入れていたが、1997年(平成9年)に休止されたのち、2002年(平成14年)に廃止された。しばらくは通路が閉鎖され、線路も外されただけでそのまま手付かずで残っていたが、跨線橋が2003年秋に撤去され、残されていた駅舎とホームも2005年(平成17年)にすべて解体撤去された。
1893年(明治26年)5月に造林した日本で最初の鉄道防雪林があり、第14号鉄道記念物に指定されている[4]。
歴史
[編集]- 1891年(明治24年)9月1日:日本鉄道の駅として開業する[3]。
- 1893年(明治26年)5月:防雪林が造林される。
- 1902年(明治35年)11月11日:電報の取り扱いを開始[5]。
- 1906年(明治39年)7月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる[3]。
- 1921年(大正10年)3月20日:大湊軽便線(大湊線)が開業する[6]。
- 1947年(昭和22年)8月11日:昭和天皇の戦後巡幸のお召し列車が停車。昭和天皇が下車してホームに詰めかけた奉迎者に会釈で応える[7]。
- 1954年(昭和29年)3月15日:13時15分ごろ、在日米軍三沢基地所属のF-84戦闘機が墜落し、駅施設も被害が発生する。
- 1960年(昭和35年)10月14日:防雪林が鉄道記念物(第14号)に指定される。
- 1962年(昭和37年)7月19日:鉄筋コンクリート造平屋建ての駅舎に改築(2代目)[新聞 2]。
- 1968年(昭和43年)8月5日:南部縦貫鉄道が西千曳駅から延伸し、当駅に接続する。
- 東北本線の乙供 - 当駅間線路付け替えにより、千曳駅が新線上に移転するとともに、南部縦貫線は旧 千曳駅 - 当駅間の線路跡を用いて延伸した。また、同時に旧 千曳駅は西千曳駅に改称した。
- 1974年(昭和49年)12月26日:みどりの窓口が設置される。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取り扱いを廃止[8]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の扱いを廃止[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[8][6]。
- 1997年(平成9年)5月5日:南部縦貫鉄道線の営業が休止される。
- 1999年(平成11年)4月1日:旅行代理店「野辺地駅旅行センター」が閉店する。
- 2002年(平成14年)8月1日:南部縦貫鉄道線が廃止される。
- 2004年(平成16年):「野辺地防雪原林」は土木学会選奨土木遺産に選ばれる[9]。
- 2005年(平成17年)5月6日:南部縦貫鉄道線の駅舎とホームが解体撤去される。
- 2010年(平成22年)12月4日:東北新幹線の全線開業に伴い、東北本線が青い森鉄道に移管されるとともに、同鉄道との共同使用駅(青い森鉄道管理)となる。
- 2013年(平成25年)4月5日:旅行代理店「青い森 たびショップ のへじ」が開業する[報道 1]。JR券の取り扱いが出札窓口からたびショップに変更された。
- 2017年(平成29年)9月30日:この日限りでKIOSKが閉店。
- 2021年(令和3年)
- 2024年(令和6年)10月1日:JR東日本(大湊線)でえきねっとQチケのサービスを開始[2][報道 3]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを持つ地上駅である。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。駅舎は線路の上り方を向いて左側(北東側)にある。反対側への出口はない。
1番線の大湊線ホームと青い森鉄道線のホームを行き来する場合、円形改札の横にある狭い通路を利用して跨線橋へ至るという特殊な構造をしている。また、かつては改札が必要であったが、駅舎ホーム側窓口で改札を行うよう変更され、乗り換えに伴う改札は不要になった。円形改札には常夜灯の模型が設置されている。
青い森鉄道の直営駅で、管理駅として、乙供駅 - 小湊駅間の各駅を管理している。青い森鉄道への移管前は、JR東日本の直営駅(駅長・助役配置)であり、管理駅として東北本線の乙供駅 - 小湊駅間の各駅と大湊線の北野辺地駅・有戸駅を管理していた。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■JR大湊線 | 下り | 陸奥横浜・下北・大湊方面[10] | |
2 | ■青い森鉄道線 | 上り | 八戸・目時方面[11] | 待避列車・JR大湊線からの直通 |
下り | 青森方面[12] | 当駅始発 | ||
■JR大湊線 | 陸奥横浜・下北・大湊方面[10] | |||
3 | ■青い森鉄道線 | 上り | 八戸・目時方面[11] | |
4 | 下り | 青森方面[12] | ||
5 | 一部列車のみ |
各番線の発着できる方面は下記のとおりである。
運転番線 | 営業番線 | 青森方面着発 | 東京方面着発 | 大湊方面着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
上3 | 1 | 到着・出発可 | 不可 | 到着・出発可 | |
上2 | 不可 | 不可 | 到着•出発可 | ||
上1 | 2 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
上本 | 3 | 到着可 | 出発可 | 不可 | 上り本線 |
下本 | 4 | 出発可 | 到着可 | 不可 | 下り本線 |
下1 | 5 | 出発可 | 到着・発車可 | 不可 |
-
1番線ホーム(2023年9月)
-
2・3番線ホーム(2023年9月)
-
4・5番線ホーム(2023年9月)
-
駅名標(2012年9月)
駅構内の主な施設と営業形態
[編集]出札窓口では定期券・回数券(JRの回数券については大湊線内区間のみ)、「たびショップ」ではJRの「ビジネスえきねっと」を利用したJR指定券類などの取扱も行っている[13]。また、JR大湊線の乗車券は青い森鉄道が営業する出札窓口および自動券売機で発売している。自動券売機で購入可能なJR線連絡乗車券は、弘前、蟹田、鮫までである。
- 出札窓口
- 旅行代理店「青い森たびショップのへじ」[報道 1]:「ビジネスえきねっと」を設置。
- 自動券売機
- 立ち食いそば店:伯養軒→NRE伯養軒→NREみちのく→日本レストランエンタプライズ(NRE)が「こけし亭」として長年営業していたが、2014年(平成26年)3月末を以って閉店。駅そばパクパクという地元業者が引き継いで営業を継続している。
- 待合室
- JR時代の状況
みどりの窓口およびタッチパネル式自動券売機1台が設置されていた。また、2000年代前半までは2・3番線にも売店・そば店(伯養軒)があった。
駅弁
[編集]主な駅弁は下記の通り[14]。
- 野辺地とりめし
- 2014年(平成26年)3月までは立ち食いそば店で販売。その後、キオスクでの販売となったが、キオスク閉店に伴い、2017年(平成29年)9月限りで当駅での販売を終了(青森駅・新青森駅での販売は継続)。のちに立ち食いそば店で取り扱うことになり、2017年(平成29年)12月より当駅での販売を再開したが、製造元の「ウェルネス伯養軒青森支店」が営業休止となるため、2019年(令和元年)9月をもって販売を終了した[新聞 3]。
利用状況
[編集]JR東日本
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は240人である[利用客数 1]。
2009年度(平成21年度)まではJR管理時代のもの。なお、JR東日本の統計であるため青い森鉄道線の乗車人員は含まれておらず、そのため、2010年度(平成22年度)と2011年度(平成23年度)に数値が激減している。
1日平均乗車人員推移(JR東日本) | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 1,041 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 1,051 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 974 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 917 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 868 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 865 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 840 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 838 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 849 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 883 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 673 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 300 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 248 | 51 | 300 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 257 | 47 | 304 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 245 | 46 | 292 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 241 | 48 | 290 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 240 | 50 | 291 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 238 | 47 | 285 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 238 | 55 | 294 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 223 | 52 | 276 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)91 | 47 | 139 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)105 | 44 | 149 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)152 | 49 | 202 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)183 | 56 | 240 | [利用客数 1] |
青い森鉄道
[編集]1日乗降人員推移 [15][16][17] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2017年 | 1,504 |
2018年 | 2,068 |
2019年 | 1,486 |
駅周辺
[編集]- 公立野辺地病院
- 野辺地駅前簡易郵便局
- 野辺地町商工会女性部キッチン(旧「松浦食堂」)
- 青森県立野辺地高等学校
- 青森県道178号野辺地停車場線
- 国道279号
- 青森県道208号野辺地野辺地停車場線
- 国道4号
- マエダストア野辺地店
- 野辺地町立体育館
バス路線
[編集]- 駅前ロータリー
- 駅前路上バス停
隣の駅
[編集]※臨時快速「リゾートあすなろ下北」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 青い森鉄道
- ■青い森鉄道線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■大湊線
かつて存在した路線
[編集]- 南部縦貫鉄道
- 南部縦貫鉄道線
- 野辺地駅 - 西千曳駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b “野辺地駅 - 青い森鉄道”. 東日本旅客鉄道. 2024年9月3日閲覧。
- ^ a b c “駅の情報(野辺地駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月3日閲覧。
- ^ a b c 石野 1998, p. 418.
- ^ “野辺地町の紹介”. 野辺地町観光協会. 2014年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月21日閲覧。
- ^ 『逓信省告示第553号』明治35年11月10日官報第5806号14ページ
- ^ a b 石野 1998, p. 510.
- ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十』東京書籍、2017年3月30日、405,406頁。ISBN 978-4-487-74410-7。
- ^ a b c 石野 1998, p. 419.
- ^ “土木学会 平成16年度選奨土木遺産 野辺地防雪原林”. www.jsce.or.jp. 2022年6月8日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(野辺地駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月22日閲覧。
- ^ a b “野辺地駅”. 青い森鉄道. 2021年4月11日閲覧。
- ^ a b “野辺地駅”. 青い森鉄道. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “並行在来線の利活用と地域活性化セミナー 発言録(要旨)【糸魚川会場】” (PDF). 新潟県. p. 3. 2024年8月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、645頁。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ)2011-2015年 - 国土交通省、統計情報リサーチ - 、2020年8月28日閲覧
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2020年9月12日閲覧
- ^ “移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)(令和元年度)” (PDF). 青森県. p. 3. 2021年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
- ^ a b サヨウナラ、松浦食堂(野辺地町)、まるごと青森(青森県 観光国際戦略局 観光企画課)、2017年4月28日。
- ^ 令和3年3月13日ダイヤ改正時刻表 (PDF) - 青い森鉄道
- ^ 令和3年3月13日ダイヤ改正について (PDF) - 青い森鉄道
報道発表資料
[編集]- ^ a b “「青い森 たびショップ のへじ」オープンしました!”. 青い森鉄道 (2013年4月5日). 2013年5月24日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『「青い森たびショップのへじ」営業休止のお知らせ』(プレスリリース)青い森鉄道、2021年2月18日 。2022年3月5日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月21日閲覧。
新聞記事
[編集]利用状況
[編集]- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 野辺地駅:青い森鉄道
- 駅の情報(野辺地駅):JR東日本