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エルビス・オン・ステージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エルビス・オン・ステージ
Elvis: That's the Way It Is
監督 デニス・サンダース
製作 デイル・ハチントン
ハーバート・F・ソロー
出演者 エルヴィス・プレスリー
ジェームズ・バートン
音楽 エルヴィス・プレスリー
ジョー・ガルシオ
グレン・ハーディン
撮影 ルシエン・バラード
編集 ヘンリー・バーマン
配給 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 アメリカ合衆国の旗 1970年11月11日
日本の旗 1971年2月12日
上映時間 108分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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エルビス・オン・ステージ』 (Elvis: That's the Way It Is) は、1970年アメリカ映画ドキュメンタリー映画

1960年代、エルヴィス・プレスリーはマネージャーであるパーカー大佐が長期映画契約を取ったため、ライヴ公演が出来ない状態であった。映画契約が終了し、再開したライヴ公演を記録した映画である。

1970年7月19日から1970年9月9日まで撮影された。

ライヴ公演の様子は

  • 8月10日オープニング・ショー
  • 8月11日ディナー・ショー
  • 8月11日カクテル・ショー
  • 8月12日ディナー・ショー
  • 8月12日カクテル・ショー
  • 8月13日ディナー・ショー
  • 8月14日ディナー・ショー
  • 8月14日カクテル・ショー

が収録された。内、下2つは観客の様子を収録したのみで、エルヴィスは後姿、または遠くに映っている程度である。

内容

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エルヴィスのステージ完全復帰を描く。映画撮影に嫌気がさし、ステージへ戻ったエルヴィスの姿を記録した。リハーサル風景、エルヴィス・ファンのインタビュー、集い、楽屋風景、ステージ公演などを収めた。

エルヴィスのステージの収録日は衣装の変化によって確認が可能である。フリンジのスーツで収録されたのは10日のオープニング、11日ディナー・ショウはコンチャと呼ばれる大きいボタンが施されたスーツ、11日ミッドナイト・ショウはチェーンが施されたスーツ、12日ディナー・ショウは11日ディナーと同じだが、左側の襟が寝ている、12日ミッドナイトは11日ミッドナイトと同じだが、最上部チェーンが伸びている、襟が寝ている、下部2つが観客に途中で外されるなどの違いがある。13日ディナー・ショウの収録は赤いラダー(梯子模様)が施されたスーツとベルトが赤いフリンジ、14日はチェーン・スーツに13日のベルトである。

冒頭で見られる観客は1970年8月のラスヴェガス公演のものではなく、9月にフェニックスで行われたショウからのものである。

当時のドキュメンタリー映画は16mmフィルムテクニスコープで撮影されることが多いが、本作は全編35mmフィルムアナモルフィック・レンズで撮影されている。

日本語版

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テレビ放送時に、日本語吹替版が制作された。

声の出演
スタッフ

曲目

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オープニング

リハーサル・シーン

  • ワーズ - Words
  • 恋へもう一歩 - The Next Step Is Love
  • ポーク・サラダ・アニー - Polk Salad Annie
  • クライング・タイム - Crying Time
  • ザッツ・オール・ライト - That's All Right
  • ワーズ - Words
  • リトル・シスター - Little Sister
  • ホワッド・アイ・セイ - What'd I Say
  • 群衆の中のストレンジャー - Stranger in the Crowd
  • 恋のはた織り - How the Web Was Woven
  • 君を信じたい - I Just Can't Help Believin'
  • この胸のときめきを - You Don't Have to Say You Love Me
  • 明日に架ける橋 - Bridge over Troubled Water
  • ワーズ - Words
  • ふられた気持ち - You've Lost That Lovin' Feeling
  • マリー・イン・ザ・モーニング - Mary in the Morning
  • ポーク・サラダ・アニー - Polk Salad Annie

コンサート・シーン

エルヴィスのバックボーン

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特別編

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エルヴィス・オン・ステージ
Elvis: That's the Way It Is - Special Edition
監督 デニス・サンダース
製作 リック・シュミドリン
製作総指揮 ジョージ・フェルテンスタイン
ロジャー・メイヤー
出演者 エルヴィス・プレスリー
ジェームズ・バートン
音楽 エルヴィス・プレスリー
ジョー・ガルシオ
グレン・ハーディン
撮影 ルシエン・バラード
編集 マイケル・サロモン
配給 アメリカ合衆国の旗 ターナー・エンターテインメント
日本の旗 シナジー=コダック
公開 アメリカ合衆国の旗 2001年1月19日
日本の旗 2004年7月31日
上映時間 95分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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公開から30年後、MGMライブラリの取得先であったターナー・エンターテインメントは「エルビス・オン・ステージ」の修復をフィルム修繕の第一人者、リック・シュミドリンに依頼。リックはインタビューや取材を取り除き、エルヴィスのリハーサルやステージを増やした。画質を最新技術で向上し、フィルム傷は除去された。また、サウンドトラックもDTS5.1chを採用し、4ch磁気サラウンドだった70年公開版より向上している。オリジナルのサウンドトラック原版は当時普及したばかりの16トラックで収録されていた。これをデジタルで5.1ch化し、画質、音質ともにこれ以上ない出来になっている。

邦題は「エルヴィス・オン・ステージ」となる。

スペシャル・エディション曲目

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オープニング

  • ミステリー・トレイン/タイガー・マン - Mystery Train/Tiger Man

リハーサル・シーン

  • この胸のときめきを - You Don't Have to Say You Love Me
  • ザッツ・オール・ライト - That's All Right
  • ポーク・サラダ・アニー - Polk Salad Annie
  • 恋のはた織り - How the Web Was Woven
  • リトル・シスター / ゲット・バック - Little Sister / Get Back
  • ワーズ - Words
  • マイ・ベイビー・レフト・ミー - My Baby Left Me
  • クライング・タイム - Crying Time
  • ラヴ・ミー - Love Me
  • 20昼夜 - Twenty Days and Twenty Nights
  • 明日に架ける橋 - Bridge over Troubled Water
  • キャトル・コール - Cattle Call
  • サンタが町に来る - Santa Claus Is Back In Town
  • ワーズ - Words
  • マリー・イン・ザ・モーニング - Mary in the Morning

コンサート・シーン

外部リンク

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