Jリーグ中継
Jリーグ中継は日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの試合のテレビやラジオによる実況中継である。
放映権
Jリーグ中継の放映権は同じプロリーグであるプロ野球と異なり、原則としてJリーグが一括して管理している。
テレビ中継
全国中継(地上波・衛星放送)
Jリーグ発足後しばらくはJリーグ発足などによるサッカーブームの影響もあって、NHKをはじめ、民放各局でも毎節地上波での全国中継などもあったが、サッカーブーム自体が下火になった為に視聴率も急激に低下した事から、1996年頃からその数が急激に減り始めた。
地上波に関しては、実質的にはNHKのみが地上波での全国中継を不定期に行っている状況である。2011年まではTBSテレビも放映権を持っていたが、全国中継は基本的に行わず関東ローカルのみとなっていた。
衛星放送に関しては、スカパーJSATが同社のプラットフォームであるスカパー!(BSデジタル・東経110度CS)でJ1全試合とJ2の一部の試合、スカパー!プレミアムサービス (CS) でJ1・J2の全試合とJ3の一部の試合を生中継している。
また、NHKがBS1で各節1試合以上を定期的に放送している(原則生放送 原則としてJ1だが、不定期でJ2の試合を生中継する日もある)。2002年シーズンから中継を行っていたBS-TBSは、2012年からはBS放送がスカパー!(2012年9月までのプラットフォーム名称は、スカパー!e2)のプラットフォーム(BSスカパー!・スカチャン・J SPORTS[1])に移行し、2012年シーズン当初は放送を行っていなかった。しかし、2012年シーズン第23節から放送を再開した。
スカパー!およびスカパー!プレミアムサービスによる放送の詳細については別の項にて記す。
ローカル放送
地域密着型を標榜するJリーグの場合、全国ネットの放映権とは別に、Jリーグ所属チームのホームタウンを含む放送エリアを持つテレビ局に対して、ローカル放送に限定した当該チーム対戦カードの放映権が設定されている。放映権料が全国中継よりも格安に設定されていることもあって、各地の放送局(NHKの地域放送局ならびに民放各局)が放映を行っている。ホームゲームは自社取材の独自映像が基本となるが、アウェーゲームの場合、相手ホームタウンの放送局との共同制作という形で、番組または映像と場内音声のみ(実況音声は差し替え)の提供を受け放送するケースのほか、試合映像を管理しているJリーグメディアプロモーションからスカパー!と同一の映像・場内音声の提供を受ける(実況音声のみ差し替え)ことがある。いずれの場合も試合当日深夜などの録画中継となる場合が多く、特にナイトマッチの生中継の関係で独立UHF局などに限られ極めて稀である[2][3]。2007年にスカパー!が優先放映権を得てからは、アウェーゲームの放映に制限がかかり、NHK以外ではほとんど行われなくなってきている。
スカパー!向け中継の委託制作を行なっている局では、スカパー!向けと同一内容を自局向けにも放送する場合がある(とちぎテレビ、群馬テレビ、山梨放送、KBS京都、山陽放送など)。
- ローカル放送での中継局一覧
- 2015年シーズンにホームタウン地域でのテレビ中継(全国中継を除く)を行う予定の放送局の一覧。◇は放送エリア等の関係上広域放送とする局、☆はナイトマッチの生中継を行う(または行っていた)局。
- ※1=地上デジタル放送のみ(アナログ放送の県域放送がないため)
- ※2=J-LEAGUE WIDEとしての中継(対戦チームのホームタウン地域でのみ放送)
J1の各チームについてはローカル中継がないケースでもNHK総合での全国中継でフォローされている。
スカパー!によるJリーグ中継
概要
Jリーグが開幕した1993年から1996年まではスポーツ・アイが全試合放送(各節原則として1試合生中継、1-2試合試合当日録画中継、他は翌日以後)した。
1997年から5年間、ジュピター・プログラミング(現ジュピターテレコム メディア事業部門)がCS放映権を獲得。1997年はCSN1ムービーチャンネル(現ムービープラス)の枠内で「CSN1 J-SPORTS」として各節1試合生中継した。他の試合に関してはGAORAやスカイ・エーなどで中継した。1998年からはJ-SPORTSで各節1試合生中継。同年9月にはディレクTVで「JリーグTV・イレブン」(のちに「サッカーTV・イレブン」にチャンネル名変更)が放送開始、全試合放送された。2000年、J-SPORTSとSKY sportsの経営統合により、J-SPORTSの中継はJ SKY SPORTS(現J SPORTS)に引き継がれた。また、ディレクTVのサービス終了に伴い、「サッカーTV・イレブン」で放送されていたJリーグ中継もシーズン開幕よりスカパー!に移行した。
2002年、放映権契約更新によりTBSテレビともオフィシャルテレビパートナー契約を結び、TBSニュースバード(2002 - 2004)、TBSチャンネル(2005 - 。2012年10月以後は「TBSch1」)でもJ1中継を開始した。2005年よりJ SPORTSでJ1全試合、J2各節2試合放送。2006年よりスカパー!でJ2全試合生中継を開始した。
2007年シーズンからスカパーが優先放映権を獲得したことを受け、スカパー!(現・スカパー!プレミアムサービス(標準画質))、e2 by スカパー!(現スカパー!)でJ1、J2全試合生放送(e2は一部試合生放送)がスタートした。これにより、J SPORTSとTBSテレビはスカパーからサブラインセンスを受ける形で放映権を保持し、J sports 1では引き続きJ1全試合、J2各節2試合録画放送を行っている。なお、スカパーには中継番組を制作する体制がないため、試合中継放送の制作は地元テレビ局・映像制作会社が行う。また、Jリーグの試合映像を制作・管理をしているJリーグメディアプロモーションにその映像を提供することになった[8]。
2012年に放映権が更新され、新たにスカイ・エー(朝日放送系)ともサブライセンスを結ぶ。「スカイ・A sports+」で、原則各節J1リーグから1試合(他、随時J2も)を生中継することになった。また、J2の「J1昇格プレーオフ」[9]、J2とJ3(J2ライセンス所得チーム)が対象の「J2・J3入れ替え戦」の放映も決定している。
2012年4月からはNOTTVでも、スカパー!からの映像配信を受けて、主にNOTTV 2で毎節J1は全試合(生中継最大5試合)、J2は注目試合が放送されている。
スカパーが優先放映権を取得して以後、スローガンとして「ホームはスタジアムで、アウェーはスカパーで」を使用している。これは「サポーターの応援するチームを、ホームゲームではそのホームタウンで行われる試合を、直にスタジアムで応援をして、アウェーやホームゲームでも地方開催(譲渡試合など)を応援する場合は、スカパーの中継を観戦してほしい」という願いがこめられている。2010年には一部のクラブで「アウェーはスカパーで」の看板が設置されたチームがある。また、アウェーゲームを見に行けないサポーター向けのパブリックビューイングも随時行っている。
- なお、スカパー!(スカチャン)向けの生中継はスカパー!プレミアムサービス光・光パーフェクTV!、ひかりTV(一部の試合のみ)などの光放送でも視聴可能である。
ほとんどのケーブルテレビではスカチャンは配信されていないため、該当するケーブルテレビ局ではJ SPORTS(主として1・4)、スカイ・A、TBSチャンネルで放送されないカードは生放送で見ることができない。(地上波・BSで生中継されるカードは除く)
なお2014年度から発足する「明治安田生命J3リーグ」については、リーグ戦全試合をハイライト版で放送するほか、年間10試合程度、好カードを生放送する[10]。
2015年からは、スカパー!オンデマンドで配信される際には、各チームの情報コーナーである「○○(チーム名)lab(ラボ)」で流れるチームスポンサーのCMを除き、CMが放送されなくなった。
- 2014年以降の放送体制
プラットフォーム名 | J1 | J2 | J3 | ナビスコ杯 | 天皇杯 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
スカパー! | 全試合生中継 | 全試合中継 | 注目カード(年10試合程度)生中継 全試合ハイライト放送 |
全試合生中継(決勝除く) | 2・3回戦注目カード生中継 4回戦以後全試合生中継 |
J1・J2はハイビジョンチャンネルのチャンネル数の関係で一部の試合は標準画質生中継となる。 J2の一部とナビスコ杯決勝はチャンネル数の関係で録画中継となる。 リピート放送を含めれば全試合ハイビジョンで視聴可能 |
スカパー!プレミアムサービス | 全試合生中継 | J2の一部試合はハイビジョンチャンネルのチャンネル数の関係で標準画質生中継となる。 リピートを含めれば全試合ハイビジョンで視聴可能 ナビスコ杯決勝はチャンネル数の関係で録画中継となる スカパー!プレミアムサービス標準画質放送は2014年5月末で終了 | ||||
スカパー!オンデマンド | 配信なし | ナビスコ杯決勝は録画中継となる 同サービスはスカパー!・スカパー!プレミアムサービスでJリーグ中継関係のパック商品購入者については無料で利用可能。非加入者であっても有料加入可能である。 |
生中継
生中継の放送時間は、基本的にキックオフ10分前からの2時間40分枠。試合終了後は選手・監督のインタビュー、およびフィラーで過去のゴール集などを放送する。チャンネルごとの放送体制は以下の通り。
- スカチャン、BSスカパー!(スカパー!)
- 各節当たりJ1は3-5試合(2008年は4-7試合)程度、J2は2-4試合(2008年は4-7試合)程度生放送。
- スカチャン(スカパー!プレミアムサービス)
- 各節当たりJ1は5-8試合程度(J SPORTS、TBSch1、スカイ・エーで生放送される試合を除き全試合)、J2は全試合を生放送。
- 2010年現在、J1についてはスカチャンで生中継される試合は全試合スカチャンHDでハイビジョン生中継を行っている。また、2010年は18試合程度をスカチャン3Dで生中継する。このうち、スカチャン3Dで放送される試合は、3D対応スクリーンのある映画館で3Dパブリックビューイングを行う場合がある[11]。
- J SPORTS(スカパー!、スカパー!プレミアムサービス)
- J1を各節につき1試合生放送(原則J SPORTS 3だが2試合同時中継などではJ SPORTS 4でも行う。J SPORTS 4はスカパー!のJリーグ系パックに含まれていないが、Jリーグ系パック契約者は視聴可能)。リピート放送に関しては後述。J2は2014年度から放送を廃止した。
- TBSチャンネル(スカパー!、スカパー!プレミアムサービス)
- J1を各節あたり1-2試合生放送。
- 2011年まではTBSチャンネルでの放送分も、大部分の試合はTBSテレビ(地上波)およびBS-TBS(BSデジタル)とのサイマル放送だった。
- 2012年10月から2チャンネル化したが、Jリーグ中継はTBSチャンネルから名称を変更した「TBSch1」で引き続き放送される(2014年10月からスポーツ中継は原則ch2での放送となったが、Jリーグ中継は編成の都合上当面引き続きch1での放送を継続する。これはTBSチャンネル2で、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ主管全試合を放送する都合があるため。2015年には5月6日の第1S・10節の試合が、ch1・2ともプロ野球中継の都合で生放送ができず、後日の録画放送となった)。
- スカイ・A sports+(スカパー!、スカパー!プレミアムサービス)
- 2012年よりJ1を1試合程度生中継。J2も随時放映(スカイ・A sports+はスカパー!のJ2のみ対象のパックに含まれていないため、J2の生中継は無料放送になる)。
スカパー!e2(現:スカパー!)でのJ1全試合生中継は2007年10月から。スカチャンのチャンネル数の少ないスカパー!では、通常放送するチャンネルだけではJ1全試合の生中継ができないため(特に夏季は殆どが18時以後のナイターで行われるのと、終盤の数節[12]も同時刻開催で行われる関係もあり)、J SPORTSの1以外のチャンネルやスカパー!プロモ、FIGHTING TV サムライ(2008年まで)やフジテレビONE・TWO(2011年7月数試合)、テレ朝チャンネル(2012年8月25日 現テレ朝ch1)といったスポーツ系チャンネルなどので生中継を行う場合がある。この場合、該当する試合中継は無料放送となるため、Jリーグ関係のパックと契約していなくても視聴できる。
BSスカパー!による特別編成
- Jリーグマッチデーザップ
- 2014年10月5日からスタートした番組で、J1/J2リーグ戦のうち、同時開催中の全試合(主に12:30以降16:00キックオフまでの午後の試合)をザッピングしながら紹介する生放送番組。BSスカパーで放送[13]。
- 2014年度は当該の全節について完全無料放送が行われ、スカパー!非加入者も視聴可能だったが、2015年度は不定期(おおむね月2回程度)のチャンネル等契約者無料放送となり、スカパー!への加入(サッカー系セット等への加入に限定せず)が視聴条件となった一方で、再放送が行われるようになった。
- 実況音声はスカパー!中継のもの(TBSチャンネル放送分を含む)をそのまま使用すると共に、スタジオ(Jリーグマッチデーハイライトと同じセット)から男女MC・スカパー解説者1名の3名で進行する。MC担当は日替わり。
- サタデーナイトマッチ
- 2015年シーズンから始まった、BSスカパーによる生中継企画。スカパー!加入者(サッカー系セット等への加入に限定せず)は無料で視聴できる。
- J1リーグの土曜日18:30キックオフの試合を「プレミアムな1試合」と位置づけて、放送開始を通常より20分繰り上げて18:00(試合開始30分前)放送スタートとし、解説者2名体制やプレビュー企画を挿入するなど通常の中継編成よりも内容を充実させたもの[14]。番組の性質上、毎節放送されるわけではない。オープニング・エンディング・テーマ曲ともに通常の中継と違うものが使用されるほか、試合で最も活躍した選手にマン・オブ・ザ・マッチ賞として10万円が進呈される。
リピート放送
リピート放送(再放送・録画中継)はスカチャンではJ1、J2(e2では初回放送となる場合あり)の全ての試合、放送する。またTBSチャンネルでは2008年まで生中継した試合を次の週の週末早朝に再放送していた。
- スカチャンでは、J SPORTSで生中継された試合もそのままリピート放送する。ただし、リピート放送回数がスカパー!制作の試合と比べて少なくなる。
なお、J SPORTSでは2014年度まではJ1の全試合(放送上の日付で当日に放送される試合も1試合程度ある)、さらに2013年度までJ2から各節2-3試合程度を選んで、J SPORTS 3(2005年から2012年まではJ SPORTS 1)で再放送していたが、J2の放送は2013年を最後に廃止、J1についても全試合放送は2014年で最後となり、2015年からはJ1の生中継放送カードのみのリピート放送となった。
- J SPORTSにおける録画中継では2時間15分(実際はCMなどの関係で2時間10分前後。2011年までは2時間枠)にまとめて放送するため、ハーフタイム、あるいはエンディング部分の試合回顧など生放送された部分の一部は割愛され、ヒーローインタビュー終了後(引き分けの場合行わないため、試合終了後)共通エンディングが放送される。スカチャンとスカイ・エーで生放送されたものは実質局を変えての同じ内容の再放送である。(但し、J SPORTS、TBSテレビ=TBSch1制作のものは除く。TBSch1で初回放送された試合の映像はTBSテレビから提供してもらうが、実況はカラ出張実況の形でJ SPORTS側で差し替える)。
- このうち、土曜日に開催された試合のうちの2-3試合をセレクトして、日曜日の午前中に「サンデーハットトリック」と題してJ SPORTS3で集中録画中継する試合もあった。
番組フォーマット
スカパー!(J SPORTS、TBSチャンネル、スカイ・エーを含む)制作の放送では、以下のような共通フォーマットを用いている。
- 番組内での試合の時間掲示は、公式記録に準じて90分通しで表示(後半は45分0秒からカウント)している。得点表示が前後半とも常にホームチームが左、アウェーチームが右で、チーム名の横にホームはH、アウェーはAの文字をその試合で着用しているユニフォームの色の四角で囲んだマークを表示している。また、2009年より得点表示の下にシュート数が表示される(J SPORTS・TBS制作では2012年より。番組制作側がリアルタイムで集計するため公式記録とは異なる場合がある)。2015年は開幕当初は、総シュート数から枠内シュート数の表示に変わったが、途中から従来の総シュート数に戻された。なお、枠内シュート数は中継中に適宜表示されてる。
- 従前よりロスタイムを「アディッショナルタイム」と表現している(実況者によっては「追加タイム」という場合がある)[15]。
- 2010年からスカチャン向けのJ1リーグ中継の放送においては、ステレオ2方式による二重音声放送を開始している。主音声では従来どおりのアナウンサーらによる試合解説を送り、副音声ではスタジアムの現場音声(自然音)のみを放送するサービスである[16]。但し、一部ケーブルテレビ局では実施していない場合がある。
- J1の試合では、試合後に当日の解説者が両チームの監督にインタビューを行う。J2の試合では、ヒーローインタビューと同時に勝利監督のインタビュー(一部チームのみ)のみ行う。J SPORTS制作試合では2011年まで監督インタビューを行わなかった。2012年より行うようになったが、解説者ではなくアナウンサーがインタビューを行う。
- ハーフタイムに「○○〔ここにホームチームのクラブ名が入る〕lab.〔ラボ〕(2013年まではホームクラブ応援コーナー)」がある。内容はクラブによってさまざま。その前後にクラブスポンサーのCMが30秒づつ流れる(J SPORTS3・4における、同チャンネル制作の番組では応援コーナーは行わず、フィラーの前節ハイライト集を送っている)。
なお、TBSチャンネルではBS-TBS・地上波との共同放送を行う関係で2011年まではTBS側で独自の字幕を使用していたが、2012年からは上掲スカパー共通字幕を利用するほか、ホームクラブ応援コーナーも設けられるなど、TBS製作の番組でもスカパーの統一フォーマットをそのまま生かすことになった。また、2012年から開始するスカイ・エーについても、スカチャン・J SPORTSと同じ要領でJリーグから委託を受けた各放送局や映像制作会社の制作したものを使うため、必ずしも朝日放送やANN系列の放送局が担当するとは限らない(たまたま該当試合が朝日放送およびANNが担当するクラブの中継ということで、スカイ・エーで放送があるから担当するということではない)。
出演者
基本的に、解説者、実況アナウンサー、ベンチサイドレポーター(両チームとも担当)それぞれ1名ずつ配置する。一部の試合では解説者やベンチレポーター(両チームにレポーターを1名ずつ配置、あるいは放送席解説1名とは別に、ピッチサイドから戦術面を分析する解説者と、それ以外の選手情報を伝えるレポーター1名ずつ)を2名にする場合もある。J SPORTS 3・4で生中継される試合はリポーターなしで進行する。ただし、ヒーローインタビューのための人員(通常ベンチサイドレポーターが兼務する)は配置している。
制作協力会社
スカパー!・スカパー!e2による中継では、当該試合の主催クラブごとに、クラブのホームタウンを放送対象地域にするテレビ局または外部の映像制作会社に番組制作を委託し(Jリーグの映像権を持つJリーグメディアプロモーションとの共同制作)、これを放送している。番組の著作権はスカパーJSATが所有しており、放送上のクレジットは「制作・著作:スカパー!、制作協力:○○」とクレジットされる。生中継とスカイ・エーの放送する録画中継の一部では試合終了後に制作協力会社の一覧をロール字幕(2012年まで縦スクロール→2013年は横スクロール、五十音順)で表記する。
以下は、スカパー!向け試合中継映像を制作するテレビ局および映像制作会社の一覧。社名の後ろに「*」がついたものは、実況アナウンサーを派遣するテレビ局および関連するテレビ局から実況アナウンサーが派遣される映像制作会社(それ以外は中継スタッフのみ派遣し、実況はフリーアナウンサーが担当。また、局アナの派遣も全試合とは限らない)。
なお、制作協力会社によっては中継技術等を他の会社に委託していることもあるが、その場合クレジットするかどうかは制作協力会社によって異なる(表示している例として札幌戦における札幌映像プロダクション(札幌テレビ子会社)など。大宮戦における千代田ビデオなどのように、技術スタッフの所属クレジットのみ載せる場合もある)。
なお、ヤマザキナビスコカップや天皇杯のスカパー!向け中継では、リーグ戦と一部試合で制作会社が異なる場合がある。
クラブ名 | 現クラス | テレビ局・映像制作会社名 | 委託年度 |
---|---|---|---|
札幌 | J2 | 札幌テレビ放送* | 2007 - |
秋田 | J3 | [17] | |
盛岡 | J3 | [17] | |
仙台 | J1 | 東北放送* | 2007 - |
山形 | J1 | 仙台放送[18] 山形テレビ* |
2007 2008 - |
福島 | J3 | [17] | |
鹿島 | J1 | NHKグローバルメディアサービス 鹿島アントラーズ[19] |
2007 - 2009 2010 - |
水戸 | J2 | 共同テレビ[20] | 2007 - |
栃木 | J2 | とちぎテレビ* | 2007 - |
群馬 | J2 | 群馬テレビ* | 2007 - |
浦和 | J1 | フジ・メディア・テクノロジー[20] | 2007 - |
大宮 | J2 | エム・ティ・プランニング テレ玉 |
2007 - 2011 2012 - |
千葉 | J2 | エキスプレススポーツ | 2007 - |
柏 | J1 | 共同テレビ[20] | 2007 - |
FC東京 | J1 | フジ・メディア・テクノロジー[20] | 2007 - |
東京V | J2 | 日本テレビ*/AX-ON[21] AX-ON |
2007 - 2009 2010 - |
町田 | J3 | エム・ティ・プランニング | 2012、2014 - |
川崎 | J1 | コスモ・スペース tvk エキスプレススポーツ テレビ朝日*[22] |
2007 - 2008 2009 2010 2011 - |
横浜FM | J1 | 東通 日本テレビ*・AX-ON[21]・NITRO[21] |
2007 - 2009 2010 - |
横浜FC | J2 | エキスプレススポーツ エム・ティ・プランニング |
2007 - 2012 2013 - |
YSCC横浜 | J3 | [17] | |
相模原 | J3 | エキスプレススポーツ | 2014 - |
湘南 | J1 | ヴィステックエンタテインメント エキスプレススポーツ |
2007 - 2010 2011 - |
甲府 | J1 | 山梨放送* | 2007 - |
新潟 | J1 | 東通 テレビ新潟放送網* |
2007 2008 - |
長野 | J3 | テレビ信州* | 2014 - |
松本 | J1 | 信越放送* | 2012 - |
富山 | J3 | 富山テレビ放送 RKCプロダクション[23] |
2007 - 2014 2015 - |
金沢 | J2 | 北陸放送 | 2014 - |
清水 | J1 | 富士テレネット[24]* | 2007 - |
藤枝 | J3 | 富士テレネット[24] | 2014 - |
磐田 | J2 | 静岡放送* | 2007 - |
名古屋 | J1 | エキスプレススポーツ 中京テレビ放送* |
2007 2008 - |
岐阜 | J2 | ぎふチャン[25]*/メーテレ[25]* | 2007 - / 2007 - |
京都 | J2 | エキスプレススポーツ KBS京都* ytv Nextry[26]* |
2007 2008 - 2012 2013 - |
G大阪 | J1 | エキスプレススポーツ 朝日放送* 毎日放送[27]* |
2007 - 2009 2010 - 2014 - |
C大阪 | J2 | 映像企画*[28] 関西テレビ* |
2007 - 2010 2011 - |
神戸 | J1 | 放送映画製作所[29] | 2007 - |
鳥取 | J3 | 日本海テレビ* | 2011 - |
岡山 | J2 | 山陽放送* | 2009 - |
広島 | J1 | tssプロダクション[30] | 2007 - |
山口 | J3 | ||
徳島 | J2 | クロステレビ四国[31] 四国放送* |
2007 - 2009 2010 - |
讃岐 | J2 | 山陽放送* 西日本放送* |
2013[32] 2014 - |
愛媛 | J2 | テレビ愛媛* | 2007 - |
北九州 | J2 | RKB毎日放送* | 2010 - |
福岡 | J2 | VSQ[33]* 福岡放送* |
2007 - 2014 2015 - |
鳥栖 | J1 | STSプロジェクト[34] 福岡放送[35]* VSQ[33]* |
2007 - 2010 2011 - 2014 2015 - |
長崎 | J2 | 長崎国際テレビ* | 2013 - |
熊本 | J2 | 熊本放送* | 2007 - |
大分 | J2 | TOSエンタープライズ[36]* 大分朝日放送 テレビ大分* 大分放送* |
2007 - 2009 2010 2011 - 2013 2014 - |
琉球 | J3 | tssプロダクション[30][37] | 2014 - |
なお、J SPORTS(J1生中継のみ)とTBSチャンネルでの中継は制作会社が異なる(左記2つのチャンネル以外で生中継、および中継録画をする場合はスカパー!向け制作となる)。J SPORTSでの放送ではフリーアナウンサー、TBSチャンネルはTBSテレビとJNN各系列局アナウンサーが実況を担当する。J SPORTSの場合、中継車などを有していないため、外部の映像制作会社に委託しているが、クレジットされていないため委託先は不明。
局アナウンサーの都合がつかなかった場合や、大きな試合の場合、在京フリーアナウンサーが出向するケースもある。
ナビスコカップのフォーマット
Jリーグヤマザキナビスコカップは基本的にフジテレビジョンが製作著作権をもっており、スカパー!でも決勝以外の全試合中継を行うものの、通常のリーグ戦中継と放送体制が異なる。
具体的には、フジテレビのCS放送であるフジテレビワンツーネクストで生中継を行うか否かで異なる。
- フジテレビワンツーネクストが生中継する試合
- フジテレビ(及びFNSの各系列局)が製作する映像をスカパー!が受けて放送する形となり、テロップのフォーマットもフジテレビ系地上波のサッカー中継に準じたフォーマットとなる。実況アナウンサーもフジテレビ及びFNS系列局が担当するため、通常のスカパー中継と異なる組み合わせも生じる[38]。
- なお、フジテレビワンツーネクストはスカパー!のサッカー系視聴パックには含まれず、スカチャンの並行放送または時差放送でフォローされる形となる。
- フジテレビワンツーネクストが生中継しない(スカチャンで生中継する)試合
- スカパー!のリーグ戦中継と同じフォーマットを使い、スカパー!Jリーグ中継と同様の制作会社・テレビ局が担当する。ただしFNS系列局以外の地上波局がスカパー!の製作協力に携わっている場合を中心に、エキスプレススポーツなどが代わりに製作協力を担当する場合がある。
- 2011年以前はFNS系列局で中継(生中継・録画問わず)がある場合はその映像を使用する場合もあり、その場合は地元FNS系列局のアナウンサーが実況した。
ラジオ中継
ラジオにおけるJリーグ中継は民放に於いては創設時以来ニッポン放送が一貫して放送を続けており、現在はJリーグ RADIOのタイトルで、プロ野球のナイトゲームの開催が一切ない日の夜開催試合を中心に放送を行っている。一部のNRN系の局(静岡放送・東海ラジオ放送・ABCラジオ・中国放送他。但しABCラジオは現在中継は実施せず、関連番組のみを放送)にネットされることもあるが、全国ネットとならないことの方が多い(プロ野球中継枠での放送時、NRN向けには別途雨傘番組を裏送りする)。このほかNHKでも注目カードを中心にラジオ第一放送で不定期に放送されている(ほとんどが全国中継)。
なお、ニッポン放送とともにNRNのキー局である文化放送はこれまでJリーグ中継を行っていなかったが、2012年10月6日にJ1第28節浦和レッズ対コンサドーレ札幌を中継する。
ローカル中継では、NACK5、FMぐんま、FM PORT(新潟)等の県域FM放送、前述のNRN各局の他山陽放送ラジオ、山梨放送などの県域AM放送、三角山放送局(札幌市)、ラジオ3(仙台)、エフエムかしま、REDS WAVE、調布FM、かわさきFM、FMしみずマリンパル、FM Haro(浜松市、磐田戦)、RADIO LOVEAT(豊田市、名古屋戦)などホームタウンでのコミュニティ放送での中継が行われることがある。ほとんどがホーム戦中継であるが、三角山放送局はアウェイ戦に絞って中継している。
なお、近畿地方では中波・コミュニティーFMともJリーグ中継を実施する放送局はほとんどなく(前述のとおりごく初期にABCラジオで中継はしていたが、現在は関連番組のみ)、定期的に行っているのはKBS京都ラジオにおける京都サンガ主管の日曜デーゲーム試合程度(通常、「伊舞なおみのみんながメダリスト」のコーナーとして)である。
インターネットラジオ中継
前述のラジオ中継をインターネットラジオとして同時放送している局がある。
IP放送
ひかりTVでは、各節数試合程度の生中継と、J1・J2全試合のビデオ・オン・デマンド(VOD)配信を行っている。また、契約によってはJ SPORTS 4が視聴可能になるので、該当カードも生中継で見ることが可能。
2012年よりスカパーJSATがスカパー!オンデマンドを開始。毎節J1の7-8試合、J2の2試合を生中継およびVOD配信を行う。内容はスカパー!向けのものをそのまま配信。スカパー!未加入者も加入可能であるが、スカパー加入者には割引がある(Jリーグ系セット加入者は月額視聴料が無料となる)。2013年は生中継をJ1・J2全試合およびナビスコカップの一部試合に拡大。
脚注
- ^ J SPORTSとスカチャンについては、スカパー!SD/HD、およびケーブルテレビ局ではこれまでと同じくCS経由とする
- ^ a b 2012年5月3日に静岡放送が同局の開局50周年記念特別番組として清水-鹿島戦のナイトマッチを放送。独立UHF局以外では異例の措置だが、同日(木曜日)の19時台・20時台がJNNのローカルセールス枠のため放送可能となったもの。
- ^ 2012年現在、ナイトマッチの時間帯に2時間のローカルセールス枠を設けているのはJNN系列の木曜日19時・20時台、TXN系列の火曜日・土曜日の19時・20時台のみ。Jリーグの開催はおおむね土・日と水曜日でありJNNは曜日が合わず、TXN系列局はサッカー中継に消極的な局が多く中継がほとんどない。
- ^ 鹿島のある茨城県には民放テレビ局がないが、Jリーグ開幕初期の頃は茨城県のケーブルテレビ局の一部でテレビ神奈川を再配信(直接受信か、通信衛星を利用したもの)していたことを考慮し、tvkが鹿島まで乗り込んで実況をしたことがあった。
- ^ 2014Jリーグ TV放送追加のお知らせ【J1リーグ戦 第25節、J2リーグ戦 第30・31・34・36節】(2014年8月20日 同9月15日閲覧)
- ^ 2014Jリーグ TV放送追加のお知らせ【J1リーグ戦 第25節、J2リーグ戦 第30・31・34・36節】(2014年8月20日 同9月15日閲覧)
- ^ 2014Jリーグ TV放送追加のお知らせ【J2リーグ戦 第36・42節】(2014年9月9日 同9月15日閲覧)
- ^ それ以前はJリーグメディアプロモーションが全試合の資料映像を独自に撮影していたが、スカパー!でのJ1・J2全試合放送が開始されたため、スカパー!向け中継用映像を資料映像とすることとなった。
- ^ 決勝のみNHK BS1も
- ^ “2014 明治安田生命 J3リーグ 記者会見レポート” (2014年1月29日). 2014年1月30日閲覧。
- ^ 原則として、アウェーチームのホームタウンのワーナー・マイカル・シネマズで行う。例:スカパー!Jリーグ 3Dパブリックビューイング続々決定!:Jリーグ/国内サッカー:最新番組情報|サッカー|衛星放送のスカパー!HD
- ^ 時差でキックオフにすると順位変動に影響するため
- ^ “ZAP(ザップ)連日平日8時間生放送!”. スカパー!. 2015年4月30日閲覧。
- ^ “サタデーナイトマッチ 特集”. スポーツナビ. 2015年4月30日閲覧。
- ^ これによって、日本テレビ(2010年- 横浜FM主管試合を委託)、テレビ朝日(2011年- 川崎フロンターレ主管試合を委託)、及びTBSテレビ(2012年- スカパーからのサブライセンス)は、自社による中継や関連スポーツニュース番組でも「アディッショナルタイム」に表記を統一した。
- ^ これは視聴者向けサービス以外の理由として、スカパー!向け中継映像がスポーツニュースなどの報道素材として使用されるため、試合解説が入っていない映像が必要なためである。試合解説や放送用テロップの入っていない試合映像は、後日Jリーグメディアプロモーションに納入されるが、速報性が求められる場合、スカパー!向け中継映像を衛星経由でやりとりし、そのうちの試合映像+副音声をニュース用に使用する。
- ^ a b c d 2014年度は放送実績無し
- ^ 放送区域対象外のテレビ局であり、山形県では同系列のさくらんぼテレビジョン (SAY) が1997年4月に開局していたが、制作する体制が整っていなかったためSAYではなくOXに委託した。
- ^ クラブ自身が試合の中継制作に参加する初のケース。協力・ソニーPCL[1]
- ^ a b c d フジテレビジョン、フジ・メディア・ホールディングス関連会社
- ^ a b c 日本テレビ放送網子会社
- ^ 制作協力/tv asahiのロゴを通常のピンク色ではなく、川崎のチームカラーのサックスブルーにしている。
- ^ 高知放送関連会社
- ^ a b テレビ静岡関連会社。実況アナウンサーもテレビ静岡から派遣されるケースがあるが年数試合程度(エスパルス戦のみ)
- ^ a b ぎふチャンとメーテレが一試合ごとに交互に制作を担当。両局は業務提携関係にある
- ^ 讀賣テレビ放送関連会社
- ^ 2014年よりABCと分担し一部試合を担当
- ^ 讀賣テレビ放送関連会社。2011年2月1日に同社系関連映像制作会社2社と合併し、現在のytv Nextry。なお、讀賣テレビからのアナウンサー派遣は数試合程度で、他はフリーアナウンサーが担当した。
- ^ 毎日放送子会社
- ^ a b テレビ新広島関連会社
- ^ クロステレビグループ
- ^ J2・JFL入れ替え戦のみ
- ^ a b テレビ西日本子会社 TNCアナウンサーが出演する機会は2012年までほぼ皆無だったが、2013年から担当する試合がある
- ^ サガテレビ関係会社
- ^ 本来は放送区域対象外のテレビ局である(実際にはCATV等で視聴可能エリアも多い)。
- ^ テレビ大分関連会社。アナウンサーもテレビ大分から派遣される。
- ^ ただしリポーターは沖縄テレビ放送から派遣されていた。
- ^ 例えば、G大阪戦を関西テレビアナウンサーが担当(関西テレビはスカパー!中継ではC大阪戦を担当)、広島戦をテレビ新広島アナウンサーが担当(通常はテレビ新広島はスカパー!中継にアナウンサーを派遣しない)、など。
関連項目
- ハイライト番組
- Jリーグタイム(NHK BS1)
- Jリーグマッチデーハイライト(スカパー!)
- 速報Jリーグゴールハイライト
- J3リーグハイライト
- ローカルテレビ中継
- 茨城Jリーグアワー(NHK水戸放送局)
- スーパーJリーグマッチ(テレビ埼玉)
- 浦和レッズ・スーパーマッチ
- 大宮アルディージャ・エキサイトマッチ
- エキサイティング!J(KBS京都)
- ローカルラジオ中継
- コンサドーレライブスタジアム(HBCラジオ)
- サッカースタジアムライブ(NACK5)
- SBSビッグナイター(SBSラジオ)
- 東海ラジオ ワイルドサッカー(東海ラジオ)