Jリーグ百年構想クラブ

Jリーグ百年構想クラブ（ジェイリーグひゃくねんこうそうクラブ）は、将来日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）への入会を目指す、日本フットボールリーグ (JFL) 以下のカテゴリに所属するサッカークラブに対して、公益社団法人日本プロサッカーリーグがJリーグ規約第15条に基づき認定したクラブである。2014年1月1日以降この名称で呼ばれるようになっている。

特記なき限り、以下において「○○条」とは「Jリーグ百年構想クラブ規程^[1]」の条文を指すものとする。

概要

→「Jリーグ準加盟クラブ」および「日本プロサッカーリーグ (法人) § 準会員」も参照

設置の背景

2013年12月31日まで「Jリーグ準加盟クラブ」の名前で認定していたものを、2014年シーズンからJ3リーグ (J3) が発足するのにあたり、準加盟クラブのうちJ3への参加が認められなかったクラブについて、規程の改正により別の名称で取り扱うことになったものである^{[注 1]}。

この名称変更については、元々J3に参加するクラブを「Jリーグ準会員（J3会員）」という独自資格に位置づけることを想定していたことから、従来の「Jリーグ準加盟クラブ」に対して別の名称を付与することで区別すること目的としたものである^[3]。最終的にJ3会員を正会員の一部に位置づけることになったため、単に「準加盟クラブ」という存在が名称変更したのみの形となっている。

参加要件

参加要件としては、従前の「Jリーグ準加盟クラブ」の参加資格を踏襲している（第2条^[4]）。以下は主なもの。

チームがJFL・地域リーグまたは都道府県リーグに参加していること。
Jリーグ入会後のホームタウンを予定または決定していること
運営法人が以下の要件を満たすこと。
- 日本法に基づき設立された公益法人・特定非営利活動法人^{[注 2]}、または発行済株式総数の過半数を日本国籍を有するものが保有する株式会社であり、1年以上の運営実績を有すること。
- サッカークラブの運営を主たる業務としていること。
- 常勤役員が1名以上、常勤スタッフ4名以上いること。
- 財務管理体制が確立されていること。
常時練習できる場所が確保されていること。
普及活動（サッカースクールまたはクリニック）を1年以上継続して実施していること。
申請クラブの名称、ロゴ、エンブレムについて、商標が取得済みである（または出願中あるいは出願準備中）こと

J3リーグへの新規参入（昇格）条件

2014年度はJ3リーグが初回であったため、百年構想クラブの前身であるJリーグ準加盟申請を承認されたクラブの所属ディビジョンの成績や財務状況などを踏まえたうえで、J3に参入する11チームを決定したが、2015年度からのJ3リーグへの新規参入については、Jリーグ規約第15条の規定に基づき、日本フットボールリーグ（JFL）に所属する百年構想クラブのみがJ3リーグへ新規参入（昇格）できるようになる。条件は次に示す通りである^[5]^[6]。

J3スタジアム要件に関する審査を受け、合格すること。
J3ライセンス基準に関する審査を受け、合格すること。
（上記2件に合格することを前提として実施される）Jリーグ入会審査を受け、合格すること。
以上の条件をすべて満たした上で、当該年度のJFLに於いて以下の要件をすべて満たすこと。
- 1試合平均入場者数が2,000人を超えており、かつ3,000人に到達することを目指して努力していると認められること。
- 年間事業収入が1億5000万円以上になり、かつ債務超過ではないことが、合理的に見込まれること。
- 当該年度のJFLでの最終順位が「4位以内」であること。
- JFLに属するJリーグ百年構想クラブのうち、上位2クラブに入っていること。