「OBPキャッスルタワー」の版間の差分
Sloopy-sloopy (会話 | 投稿記録) m編集の要約なし |
加筆、改稿しました。 タグ: 曖昧さ回避ページへのリンク |
||
(31人の利用者による、間の41版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2017年4月15日 (土) 02:30 (UTC)}} |
|||
{{基礎情報 超高層ビル |
{{基礎情報 超高層ビル |
||
|ビルディング名称=OBPキャッスルタワー |
|ビルディング名称 = OBPキャッスルタワー |
||
|画像= |
|画像 = OBP Castle Tower on 16th December 2020.jpg |
||
|画像説明 = |
|||
|所在地=[[大阪府]][[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]]城見一丁目4-24 |
|||
|画像2 = |
|||
|建設期間=1986年05月 - 1988年11月 |
|||
|画像説明2 = |
|||
|使用目的=事務所 |
|||
|位置図種類 = |
|||
|設計=[[日建設計]] |
|||
|所在地 = [[大阪府]][[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]][[城見]]一丁目4-24 |
|||
|施工=[[竹中工務店]]、[[鹿島建設]]、[[熊谷組]]、[[三井住友建設|住友建設]][[共同企業体|JV]] |
|||
{{Infobox mapframe|zoom=12|type=point}} |
|||
|所有者=[[住友生命保険]]、[[近畿大阪銀行]] |
|||
|緯度度 = 34|緯度分 = 41|緯度秒 = 30.3 |
|||
|アンテナ_尖塔= |
|||
|経度度 = 135|経度分 = 31|経度秒 = 59 |
|||
|屋上=157.0m |
|||
|状態 = 完成 |
|||
|最上階=150.0m |
|||
|着工 = 1986年5月<ref name="be">「OBPキャッスルタワー」『BE建築設備』1989年3月号 p.11 - 16.</ref> |
|||
|階数=地上38階、地下3階 |
|||
|竣工 = 1988年11月<ref name="be" /> |
|||
|床面積=123,685m² |
|||
|開業 = |
|||
|エレベーター数= |
|||
|解体 = |
|||
|skyscraperpage_id=7438 |
|||
|崩落 = |
|||
| 座標 = {{ウィキ座標2段度分秒|34|41|30.3|N|135|31|59|E|region:JP}} |
|||
|使用目的 = 事務所、銀行<ref name="be" /> |
|||
|建設費 = |
|||
|アンテナ_尖塔 = |
|||
|階数 = 地下3階、地上38階、塔屋2階<ref name="be" /> |
|||
|構造形式 = 地下[[RC造]]、低層棟[[SRC造]]、高層棟[[S造]]<ref name="be" /> |
|||
|敷地面積 = 47508 |敷地面積ref = <ref name="be" />|敷地面積備考 = |
|||
|建築面積 = 9797|建築面積ref = <ref name="be" />|建築面積備考 = |
|||
|延床面積 = 123685|延床面積ref = <ref name="be" />|延床面積備考 = |
|||
|高さ = 150m<ref name="be" /> |
|||
|エレベーター数 = 20基<ref name="be" /> |
|||
|駐車台数 = |
|||
|設計 = [[日建設計]]<ref name="be" /> |
|||
|構造エンジニア = |
|||
|施工 = [[竹中工務店]]、[[鹿島建設]]、[[熊谷組]]、[[三井住友建設|住友建設]][[共同企業体|JV]]<ref name="be" /> |
|||
|デベロッパー = [[住友生命保険]]、[[近畿銀行]]<ref name="be" /> |
|||
|所有者 = 住友生命保険、[[りそなホールディングス]] |
|||
|管理運営 = |
|||
}} |
}} |
||
'''OBPキャッスルタワー'''は、[[大阪ビジネスパーク]](OBP)の一角にある超高層インテリジェントビル。 |
|||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
OBP内の[[住友生命保険]]ブロックに、住友生命電算センター{{Efn|2001年7月、跡地に建て替えられた[[住友生命本社ビル]](住友生命OBP城見ビル)が竣工。}}、住友生命OBPプラザビル([[住友生命いずみホール]])、[[ホテルニューオータニ大阪]]ともに開発・整備された超高層インテリジェントビルで、住友生命と[[近畿銀行]]{{Efn|[[近畿大阪銀行]]を経て、[[関西みらい銀行]]。}}の共同事業として誕生した<ref name="be" />。住友生命所有の大部分には[[NECグループ]]が、近畿銀行所有部分には同行本店がそれぞれ入居・オープンしている<ref name="be" />。 |
|||
高層ビルと、西側の4階建ての低層ビルが組み合わさった構造となっており、高層ビルは住友生命保険、低層ビルは近畿大阪銀行が建築主となっている。 |
|||
東低層棟の近畿銀行本店営業室は、これまでの[[カウンター]]を前面に張り出す型式を改め、高度な情報提供を手厚いもてなしと快適な空間で受けられるように、[[ラウンジ]]型式の特徴ある先進的なバンキングホールとして<ref name="be" />、その空間の開放的な雰囲気を内と外に直截に表現するデザインでまとめられた<ref name="obp">「OBPキャッスルタワー」『建築と社会』1989年4月号 p.12 - 15.</ref>。近畿大阪銀行の発足後も本店営業部が置かれたが、[[2016年]](平成28年)5月に本店は[[南本町 (大阪市)|南本町]]に移転。また、登記上の本店をかねる本社機能もそれに先立って、前年12月、[[りそな銀行]]大阪営業部が所在するビル内に移転しており、以降は大阪地区における[[りそなグループ]]の[[ビジネス・プロセス・アウトソーシング|BPO]]部門などを集約し、東低層棟はりそなグループOBPオフィスビルとなった。 |
|||
== テナント == |
|||
高層棟は、31階以上の高層階に[[住友グループ]]の[[日本電気]]株式会社が入居し、低層階に行くほど日本電気グループの中でも日本電気との関係が薄い会社が入居している。このためこのビルのことはキャッスルタワーではなく、'''日本電気関西ビル'''とか'''NEC関西ビル'''という名称で呼ばれるほうが一般的である。 |
|||
住友生命ゾーンに全テナントとして入居したNECグループは、ここに[[西日本]]を対象とした業務拠点を構えた<ref name="obp" />。このため、ビルはキャッスルタワーではなく、'''日本電気関西ビル'''や'''NEC関西ビル'''と呼ばれるのが一般的である。オープン時、NECは中核施設として、西低層棟に大規模な[[アトリウム]]をイベントホールとして配置し<ref name="obp" />、「NEC・C&C総合センター関西」を開設した<ref name="obp" />。のちにNEC・C&C総合センター関西は、NECの各拠点にある[[ショールーム]]のサントピアに格下げになり、最終的には撤退した。現在は住友生命が入居している。 |
|||
低層棟には[[近畿大阪銀行]]の本店が開設され、高層棟、低層棟共に将来のLAN(地域内情報通信網)構築など様々な情報ニーズに対応できるように、自由に光ファイバーやケーブルを張りめぐらすことができる設備、構造になっている。1階のエントランス部分は4階までの吹き抜け構造となっており両脇にあるエスカレーターで各階につながる構造となっている。 |
|||
== 施設 == |
|||
地下1階には大ホールがありイベントが行えるスペースとなっている。ここは入居時から「NEC・C&C総合センター関西」という名称で日本電気の総合ショールーム([[C&Cプラザ]])が入居していたが、その後日本電気の各拠点にあるショールームのサントピアに格下げになり、最終的には撤退した。現在は住友生命が入居している。 |
|||
高層棟の1Fには[[セキュリティゲート]]が設けられており、一般者は2階以上に立ち入ることができない。 |
|||
高層棟、低層棟共に将来の[[LAN]](地域内情報通信網)構築など様々な情報ニーズに対応できるように、自由に[[光ファイバー]]や[[ケーブル]]を張りめぐらすことができる設備、構造になっている。1階のエントランス部分は4階までの吹き抜け構造となっており両脇にあるエスカレーターで各階につながる構造となっている。 |
|||
また、隣接するホテルニューオータニ、いずみホールと立体歩道橋でつなぎ、自由に往来できる他、イベントができる屋外広場も設けられている。さらに、このビルと[[住友生命本社ビル]]、[[住友生命OBPプラザビル]]([[いずみホール]])、[[ホテルニューオータニ大阪]]は住友生命の敷地エリアであるため、一般的に知られていないが上記の建物は全て地下駐車場でつながっており防犯シャッター等で区切られている。 |
|||
このビルとホテルニューオータニ大阪との間には、住友生命いずみホールへ聴衆を落ち着いた雰囲気でいざなうことと併せて、[[ケヤキ]]が100本以上植えられている緑のプロムナードを設けている<ref name="obp" />。また[[街区]]内の建物とは[[ペデストリアンデッキ]]でもつながり、イベントができる屋外広場も備えられた。 |
|||
すべてのNEC系企業の大阪拠点と誤解されるが、このビルに入居していないNEC系企業も数多くある。例を挙げれば、[[NECインフロンティア]]、[[NECライティング]]などはこのビル内に拠点を持っていない。このビルにはNEC系でもITを中心とする企業が多く入居している。 |
|||
== 主な入居テナント == |
|||
ほとんどの入居企業は大阪支社や関西支社、営業拠点などである。かつては[[NECシステムテクノロジー]](関西日本電気ソフトウェアが源流)が本社を構えていたが、NECソリューションイノベータに統合された。 |
|||
=== 主な入居テナント === |
|||
NECシステムテクノロジーを除きほとんどの入居企業は大阪支社や関西支社、営業拠点などである。 |
|||
* [[日本電気]] |
* [[日本電気]] |
||
* [[ |
* [[日本電気通信システム]] |
||
* [[NECキャピタルソリューション]] |
|||
* [[NECエレクトロニクス]] |
|||
* [[NEC |
* [[NECソリューションイノベータ]] |
||
* [[NECネクサソリューションズ]] |
* [[NECネクサソリューションズ]] |
||
* [[NECネッツエスアイ]] |
|||
* [[NECトータルインテグレーションサービス]] |
|||
* [[NEC |
* [[NECファシリティーズ]] |
||
* [[NECフィールディング]] |
* [[NECフィールディング]] |
||
* [[NECプラットフォームズ]](関西OBP事業所)<ref>大阪の営業拠点は[[西区 (大阪市)|西区]]にある([https://www.necplatforms.co.jp/index.html NECプラットフォームズ]の「企業情報」を参照)。</ref> |
|||
* [[NECマグナスコミュニケーションズ]] |
* [[NECマグナスコミュニケーションズ]] |
||
* NECマネジメントパートナー |
|||
* [[NECマイクロシステム]] |
|||
* [[NEC |
* [[日通NECロジスティクス]] |
||
* [[NECプロサポート]] |
|||
* [[NECメディアプロダクツ]] |
|||
* [[NECロジスティクス]] |
|||
* [[NECファシリティーズ]] |
|||
* [[NECキャピタルソリューション]] |
|||
* [[NECツーリスト]] |
|||
* [[NECライベックス]] |
|||
ほか |
ほか |
||
== 交通アクセス == |
== 交通アクセス == |
||
{{Commonscat|OBP Castle |
{{Commonscat|OBP Castle Tower}} |
||
* [[ |
* [[Osaka Metro長堀鶴見緑地線]] [[大阪ビジネスパーク駅]] 徒歩5分 |
||
**[[京橋駅 (大阪府)]]からも徒歩圏にある。 |
|||
== 脚注 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
|||
=== 注釈 === |
|||
{{Notelist}} |
|||
=== 出典 === |
|||
{{Reflist}} |
|||
== 外部リンク == |
|||
* [https://obp.gr.jp/buildings/obpcastletower OBPキャッスルタワービル] - 大阪ビジネスパーク協議会 |
|||
{{OBP高層ビル群}} |
{{OBP高層ビル群}} |
||
{{Geographic Location |
|||
|Centre = OBPキャッスルタワー |
|||
|North = 富士通 |
|||
|Northeast = KDDI |
|||
|East = [[住友生命本社ビル]] |
|||
|Southeast = [[いずみホール]] |
|||
|South = [[ホテルニューオータニ大阪]] |
|||
|Southwest = |
|||
|West = [[松下IMPビル]] |
|||
|Northwest = [[TWIN21]] |
|||
|image = }} |
|||
{{Skyscraper-stub}} |
|||
{{デフォルトソート: |
{{デフォルトソート:おひひきやつするたわ}} |
||
[[Category:大阪 |
[[Category:大阪市の超高層ビル]] |
||
[[Category:住友生命保険|建おひひきやつするたわ]] |
|||
[[Category:りそなホールディングス|建おひひきやつするたわ]] |
|||
[[Category:日本電気]] |
[[Category:日本電気]] |
||
[[Category: |
[[Category:大阪市中央区の建築物]] |
||
[[Category: |
[[Category:1988年竣工の日本の建築物]] |
||
[[Category:ガラス建築]] |
|||
[[Category:高さ150m以上200m未満の超高層ビル]] |
|||
[[Category:大阪ビジネスパーク]] |
2023年9月24日 (日) 13:19時点における最新版
OBPキャッスルタワー | |
---|---|
施設情報 | |
所在地 | |
座標 | 北緯34度41分30.3秒 東経135度31分59秒 / 北緯34.691750度 東経135.53306度座標: 北緯34度41分30.3秒 東経135度31分59秒 / 北緯34.691750度 東経135.53306度 |
状態 | 完成 |
着工 | 1986年5月[1] |
竣工 | 1988年11月[1] |
用途 | 事務所、銀行[1] |
地上高 | |
高さ | 150m[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地下3階、地上38階、塔屋2階[1] |
敷地面積 | 47,508 m² [1] |
建築面積 | 9,797 m² [1] |
延床面積 | 123,685 m² [1] |
構造形式 | 地下RC造、低層棟SRC造、高層棟S造[1] |
エレベーター数 | 20基[1] |
関連企業 | |
設計 | 日建設計[1] |
施工 | 竹中工務店、鹿島建設、熊谷組、住友建設JV[1] |
デベロッパー | 住友生命保険、近畿銀行[1] |
所有者 | 住友生命保険、りそなホールディングス |
OBPキャッスルタワーは、大阪ビジネスパーク(OBP)の一角にある超高層インテリジェントビル。
概要
[編集]OBP内の住友生命保険ブロックに、住友生命電算センター[注釈 1]、住友生命OBPプラザビル(住友生命いずみホール)、ホテルニューオータニ大阪ともに開発・整備された超高層インテリジェントビルで、住友生命と近畿銀行[注釈 2]の共同事業として誕生した[1]。住友生命所有の大部分にはNECグループが、近畿銀行所有部分には同行本店がそれぞれ入居・オープンしている[1]。
東低層棟の近畿銀行本店営業室は、これまでのカウンターを前面に張り出す型式を改め、高度な情報提供を手厚いもてなしと快適な空間で受けられるように、ラウンジ型式の特徴ある先進的なバンキングホールとして[1]、その空間の開放的な雰囲気を内と外に直截に表現するデザインでまとめられた[2]。近畿大阪銀行の発足後も本店営業部が置かれたが、2016年(平成28年)5月に本店は南本町に移転。また、登記上の本店をかねる本社機能もそれに先立って、前年12月、りそな銀行大阪営業部が所在するビル内に移転しており、以降は大阪地区におけるりそなグループのBPO部門などを集約し、東低層棟はりそなグループOBPオフィスビルとなった。
住友生命ゾーンに全テナントとして入居したNECグループは、ここに西日本を対象とした業務拠点を構えた[2]。このため、ビルはキャッスルタワーではなく、日本電気関西ビルやNEC関西ビルと呼ばれるのが一般的である。オープン時、NECは中核施設として、西低層棟に大規模なアトリウムをイベントホールとして配置し[2]、「NEC・C&C総合センター関西」を開設した[2]。のちにNEC・C&C総合センター関西は、NECの各拠点にあるショールームのサントピアに格下げになり、最終的には撤退した。現在は住友生命が入居している。
施設
[編集]高層棟の1Fにはセキュリティゲートが設けられており、一般者は2階以上に立ち入ることができない。
高層棟、低層棟共に将来のLAN(地域内情報通信網)構築など様々な情報ニーズに対応できるように、自由に光ファイバーやケーブルを張りめぐらすことができる設備、構造になっている。1階のエントランス部分は4階までの吹き抜け構造となっており両脇にあるエスカレーターで各階につながる構造となっている。
このビルとホテルニューオータニ大阪との間には、住友生命いずみホールへ聴衆を落ち着いた雰囲気でいざなうことと併せて、ケヤキが100本以上植えられている緑のプロムナードを設けている[2]。また街区内の建物とはペデストリアンデッキでもつながり、イベントができる屋外広場も備えられた。
主な入居テナント
[編集]ほとんどの入居企業は大阪支社や関西支社、営業拠点などである。かつてはNECシステムテクノロジー(関西日本電気ソフトウェアが源流)が本社を構えていたが、NECソリューションイノベータに統合された。
- 日本電気
- 日本電気通信システム
- NECキャピタルソリューション
- NECソリューションイノベータ
- NECネクサソリューションズ
- NECネッツエスアイ
- NECファシリティーズ
- NECフィールディング
- NECプラットフォームズ(関西OBP事業所)[3]
- NECマグナスコミュニケーションズ
- NECマネジメントパートナー
- 日通NECロジスティクス
ほか
交通アクセス
[編集]- Osaka Metro長堀鶴見緑地線 大阪ビジネスパーク駅 徒歩5分
- 京橋駅 (大阪府)からも徒歩圏にある。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]- OBPキャッスルタワービル - 大阪ビジネスパーク協議会
TWIN21 | 富士通 | KDDI | ||
松下IMPビル | 住友生命本社ビル | |||
OBPキャッスルタワー | ||||
ホテルニューオータニ大阪 | いずみホール |