第54回グラミー賞
第54回グラミー賞は、2012年2月12日に発表・授賞式が開催された。司会はヒップホップ歌手のLL・クール・J[1]。
第54回グラミー賞 | |
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受賞対象 | 2011年度の音楽作品 |
開催日 | 2012年2月12日 |
会場 | ステイプルズ・センター, LA, CA |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | NARAS |
司会 | LL・クール・J |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | CBS WOWOW |
概要
編集ノミネートは2011年11月30日にロサンゼルスのノキアシアターで発表された。当日はプレテレキャスト授賞式がロサンゼルス・コンベンションセンターで、本編がステイプルズ・センターで開催された。プレテレキャストの模様はGrammy.com、本編はCBSで全米放送された。ポスターデザインは建築家のフランク・ゲーリーが担当した[2]。
授賞式では前日に死去したホイットニー・ヒューストンへの追悼として、ジェニファー・ハドソンが代表曲『オールウェイズ・ラヴ・ユー』を歌唱した。
受賞・候補作
編集受賞は各部門最上段に太字のもの[3]
総合(主要部門)
編集年間最優秀レコード賞
- "ローリング・イン・ザ・ディープ(Rolling in the Deep)" - アデル
- "Holocene" – ボン・イヴェール
- "Grenade" – ブルーノ・マーズ
- "The Cave" – マムフォード・アンド・サンズ
- "Firework" – ケイティ・ペリー
年間最優秀アルバム賞
- 『21』 - アデル
- 『Wasting Light』 – フー・ファイターズ
- 『Born This Way』 – レディー・ガガ
- 『Doo-Wops & Hooligans』 – ブルーノ・マーズ
- 『Loud』 – リアーナ
年間最優秀楽曲賞
- "ローリング・イン・ザ・ディープ(Rolling in the Deep)" - アデル(『21』所収)
- "All of the Lights" - カニエ・ウェスト featuring リアーナ, キッド・カディ & Fergie
- "The Cave" - マムフォード・アンド・サンズ
- "Grenade" - ブルーノ・マーズ
- "Holocene" - ボン・イヴェール
最優秀新人賞
ポップ
編集最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス
- "サムワン・ライク・ユー(Someone like You)" - アデル (『21』所収)
最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "ボディ・アンド・ソウル(Body and Soul)" - トニー・ベネット&エイミー・ワインハウス
最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム
- 『ザ・ロード・フロム・メンフィス(The Road from Memphis)』 - ブッカー・T・ジョーンズ
- 『Wish Upon a Star: A Tribute to the Music of Walt Disney』 – ジェニー・オークス・ベイカー
- 『E Kahe Malie』 – ダニエル・ホー
- 『Hello Tomorrow』 – デイヴ・コーズ
- 『セッツァー・ゴーズ・インストゥル-メンタル(Setzer Goes Instru-Mental!)』 – ブライアン・セッツァー
最優秀ポップボーカル・アルバム
- 『21』 - アデル
- 『レディ・キラー(The Lady Killer)』 – シーロー・グリーン
- 『ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)』 – レディー・ガガ
- 『ドゥー・ワップス&フーリガンズ(Doo-Wops & Hooligans)』 – ブルーノ・マーズ
- 『ラウド(Loud)』 – リアーナ
ダンス/エレクトロニカ
編集最優秀ダンス録音
- スクリレックス "Scary Monsters and Nice Sprites" – ソニー・ムーア(プロデューサー兼ミキサー)(『スケアリー・モンスターズ・アンド・ナイス・スプライツ(Scary Monsters and Nice Sprites)』所収)
最優秀ダンス/エレクトロニカ・アルバム(改名)
- 『スケアリー・モンスターズ・アンド・ナイス・スプライツ(Scary Monsters and Nice Sprites)』 – スクリレックス
- 『Zonoscope』 – カット・コピー
- 『4x4=12』 – デッドマウス5
- 『ナッシング・バット・ザ・ビート(Nothing but the Beat)』 – デヴィッド・ゲッタ
- 『Body Talk Pt. 3』 – ロビン
トラディショナル・ポップ
編集最優秀トラディショナル・ポップ・アルバム
- 『デュエッツII(Duets II)』 – トニー・ベネット
- 『ザ・ギフト 〜夢の贈りもの(The Gift)』 – スーザン・ボイル
- 『In Concert on Broadway』 – ハリー・コニック・ジュニア
- 『Music Is Better Than Words』 – セス・マクファーレン
- 『ホワット・マターズ・モスト(What Matters Most)』 – バーブラ・ストライサンド
ロック
編集- 最優秀ロック・パフォーマンス
- "Walk" - フー・ファイターズ(『ウェイスティング・ライト(Wasting Light)』所収)
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- "White Limo" - フー・ファイターズ (『ウェイスティング・ライト(Wasting Light)』所収)
- 最優秀ロック・ソング
- "Walk" - フー・ファイターズ (『ウェイスティング・ライト(Wasting Light)』所収)
- 最優秀ロック・アルバム
- 『ウェイスティング・ライト(Wasting Light)』 - フー・ファイターズ
- 『Rock 'n' Roll Party (Honoring Les Paul)』 – ジェフ・ベック
- 『カム・アラウンド・サンダウン(Come Around Sundown)』 – キングス・オブ・レオン
- 『アイム・ウィズ・ユー(I'm with You)』 – レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
- 『The Whole Love』 – ウィルコ
オルタナティヴ
編集- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム
- 『ボン・イヴェール (Bon Iver)』 – ボン・イヴェール
- 『Codes and Keys』 – デス・キャブ・フォー・キューティー
- 『トーチズ(Torches)』 – フォスター・ザ・ピープル
- 『サーキタル(Circuital)』 – マイ・モーニング・ジャケット
- 『ザ・キング・オブ・リムズ(The King of Limbs)』 – レディオヘッド
R&B
編集最優秀R&Bパフォーマンス
- "Is This Love" - コリーヌ・ベイリー・レイ (『The Love EP』所収)
最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス
- "Fool for You" - シーロー・グリーン&メラニー・フィオナ (『レディ・キラー(The Lady Killer)』所収)
最優秀R&Bソング
- "Fool for You" (『レディ・キラー(The Lady Killer)』所収) - シーロー・グリーン、メラニー・フィオナ、Jack Splash(ソングライター)
最優秀R&Bアルバム
- 『F.A.M.E.』 - クリス・ブラウン
- 『Second Chance』 – エル・デバージ
- 『ラヴ・レター(Love Letter)』 – R・ケリー
- 『Pieces of Me』 – レデシー
- 『Kelly』 – ケリー・プライス
ラップ
編集最優秀ラップ・パフォーマンス
- "Otis" - ジェイ・Z&カニエ・ウェスト featuring オーティス・レディング(『ウォッチ・ザ・スローン(Watch the Throne)』所収)
最優秀ラップ・コラボレーション
- "オール・オブ・ザ・ライツ"(All of the Lights)" - カニエ・ウェスト (『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー(My Beautiful Dark Twisted Fantasy)』所収)
最優秀ラップ・ソング
- "オール・オブ・ザ・ライツ(All of the Lights)"(『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー(My Beautiful Dark Twisted Fantasy)』所収) - Jeff Bhasker、Really Doe、カニエ・ウェスト、Malik Yusef(ソングライター)
最優秀ラップ・アルバム
- 『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー(My Beautiful Dark Twisted Fantasy)』 - カニエ・ウェスト
- 『ウォッチ・ザ・スローン(Watch the Throne)』 – ジェイ・Z&カニエ・ウェスト
- 『カーターIV(Tha Carter IV)』 – リル・ウェイン
- 『レイザーズ(Lasers)』 – ルーペ・フィアスコ
- 『ピンク・フライデー(Pink Friday)』 – ニッキー・ミナージュ
カントリー
編集- 最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス
- "Mean" – テイラー・スウィフト(『スピーク・ナウ(Speak Now)』所収)
- 最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス
- "Barton Hollow" – ザ・シビル・ウォーズ(『Barton Hollow』所収)
- 最優秀カントリー・ソング
- テイラー・スウィフト "Mean" - テイラー・スウィフト(ソングライター)
- 最優秀カントリー・アルバム
ニューエイジ
編集- 最優秀ニューエイジ・アルバム
- 『ホワッツ・イット・オール・アバウト(What's It All About)』 - パット・メセニー
ジャズ
編集最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ
- "500 Miles High" - チック・コリア(チック・コリア、スタンリー・クラーク、レニー・ホワイト『フォーエヴァー(Forever)』所収)
- "All or Nothing at All" – ランディ・ブレッカー(『The Jazz Ballad Song Book』所収)
- "You Are My Sunshine" – ロン・カーター(『Remember Love』所収)
- "Work" – フレッド・ハーシュ(『Alone at the Vanguard』所収)
- "Sonnymoon for Two" – ソニー・ロリンズ(『ロード・ショウズ VOL.2(Road Shows Vol.2)』所収)
最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム
- 『モザイク・プロジェクト:ジャズと生きる女たち(The Mosaic Project)』 - テリ・リン・キャリントン&Various Artists
- 『Round Midnight』 – Karrin Allyson
- 『ザ・ゲイト(The Gate)』 – カート・エリング
- 『American Road』 – Tierney Sutton Band
- 『The Music of Randy Newman』 – Roseanna Vitro
最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
- 『フォーエヴァー(Forever)』 - チック・コリア、スタンリー・クラーク、レニー・ホワイト
- 『Bond: The Paris Sessions』 – ジェラルド・クレイトン
- 『Alone at the Vanguard』 – フレッド・ハーシュ
- 『バード・ソングス(Bird Songs)』 – ジョー・ロヴァーノ&アス・ファイヴ
- 『ロード・ショウズ VOL.2(Road Shows Vol.2)』 – ソニー・ロリンズ
- 『タイムライン(Timeline)』 – イエロージャケッツ
最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
- 『ザ・グッド・フィーリング(The Good Feeling)』 - クリスチャン・マクブライド・ビッグバンド
ゴスペル/コンテンポラリー・クリスチャン
編集- 最優秀ゴスペル/コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・パフォーマンス
- "Jesus" – Sunday Best(『The Awakening of Le'Andria Johnson』所収)
- 最優秀ゴスペル・ソング
- カーク・フランクリン "Hello Fear" - カーク・フランクリン(ソングライター)(『Hello Fear』所収)
- 最優秀コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・ソング(新設)
- 最優秀ゴスペル・アルバム
- 『ハロー・フィアー(Hello Fear)』 – カーク・フランクリン
- 最優秀コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・アルバム(新設)
ラテン
編集- 最優秀ラテン・ポップ、ロックもしくはアーバン・アルバム
- 『Drama y Luz』 – マナー
- 最優秀リージョナル・メキシカンもしくはテハーノ・アルバム
- 『Bicentenario』 – ペペ・アギラール
- 最優秀バンダもしくはノルテーニョ・アルバム
- 最優秀トロピカル・ラテン・アルバム
- 『The Last Mambo』 – Cachao
アメリカン・ルーツ
編集- 最優秀アメリカーナ・アルバム
- 『ランブル・アット・ザ・ライマン(Ramble at the Ryman)』 – リヴォン・ヘルム
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
- 『ペーパー・エアプレーン(Paper Airplane)』 – アリソン・クラウス&ユニオン・ステーション
- 最優秀ブルース・アルバム
- 『レヴェレイター(Revelator)』 – テデスキ・トラックス・バンド
- 最優秀フォーク・アルバム(統合、改名)
- 最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム
- 『Rebirth of New Orleans』 – リバース・ブラス・バンド
レゲエ
編集- 最優秀レゲエ・アルバム
ワールドミュージック
編集- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
チルドレンズ
編集- 最優秀チルドレンズ・アルバム
- Various Artists『All About Bullies ... Big and Small』 – Steve Pullara、Jim Cravero、Pat Robinson、Kevin Mackie、Gloria Domina(プロデューサー)
スポークン・ワード
編集- 最優秀スポークン・ワード・アルバム
- 『If You Ask Me (And of Course You Won't)』 - ベティ・ホワイト
コメディ
編集- 最優秀コメディ・アルバム
ミュージカル・ショー
編集- 最優秀ミュージカル劇場アルバム
- 『ブック・オブ・モルモン(The Book of Mormon)』
- ジョシュ・ギャッド&アンドルー・レイノルズ(プリンシパル・ソロイスト)。Anne Garefino、ロバート・ロペス、Stephen Oremus、トレイ・パーカー、スコット・ルーディン、マット・ストーン(プロデューサー)。Robert Lopez、Trey Parker、Matt Stone(作曲者/作詞者)。
ビジュアルメディア向け
編集- 最優秀コンピレーション・サウンドトラック(ビジュアルメディア向け)(改名)
- 『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街:オリジナル・サウンドトラック(Boardwalk Empire Volume 1: Music from the HBO Original Series)』- Various Artists
- 最優秀スコア・サウンドトラック(ビジュアルメディア向け)(改名)
- 『英国王のスピーチ:オリジナル・サウンドトラック(The King's Speech)』 - アレクサンドル・デスプラ(作曲者)
- 最優秀ソング(ビジュアルメディア向け)(改名)
- マンディ・ムーア&ザッカリー・リーヴァイ "I See the Light"(『塔の上のラプンツェル(Tangled)』より) - アラン・メンケン、Glenn Slater(ソングライター)
作曲・編曲
編集- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- ベラ・フレック&ハワード・レヴィ "Life in Eleven" - ベラ・フレック&ハワード・レヴィ(作曲者)(『Rocket Science』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド "Rhapsody in Blue" - ゴードン・グッドウィン(編曲者)(『ザッツ・ハウ・ウィ・ロール (『That's How We Roll)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカリストあり)
- トニー・ベネット&クィーン・ラティファ "Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)" - ホルヘ・カランドレッリ(編曲者)(トニー・ベネット『デュエッツII(Duets II)』所収)
パッケージ
編集- 最優秀録音パッケージ
- アーケイド・ファイア『ザ・サバーブス(Scenes from The Suburbs)』 - Vincent Morisset(アート・ディレクター)
- 最優秀ボックスドもしくは特別限定版パッケージ
- ブルース・スプリングスティーン『闇に吠える街〜ザ・プロミス:ザ・ダークネス・オン・ジ・エッジ・オブ・タウン・ストーリー(The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story)』 - Dave Bett、Michelle Holme(アート・ディレクター)
ノーツ
編集- 最優秀アルバム・ノーツ
- Various Artists 『Hear Me Howling!: Blues, Ballads & Beyond as Recorded by the San Francisco Bay by Chris Strachwitz in the 1960s』 - Adam Machado(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
編集- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- ポール・マッカートニー&ウイングス『バンド・オン・ザ・ラン(スーパー・デラックス・エディション)(Band on the Run (Paul McCartney Archive Collection – Deluxe Edition))』 - ポール・マッカートニー(コンピレーション・プロデューサー)。Sam Okell、Steve Rooke(マスタリング・エンジニア)。
制作(非クラシカル)
編集- 最優秀エンジニアド・アルバム(非クラシカル)
- アリソン・クラウス&ユニオン・ステーション『ペーパー・エアプレーン(Paper Airplane)』 - マイク・シプリー(エンジニア)。Brad Blackwood(マスタリング・エンジニア)。
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- 最優秀リミックスド録音
- Benny Benassi&Gary Go "Cinema" (Skrillex Remix) - スクリレックス(リミキサー)
制作(サラウンド・サウンド)
編集- 最優秀サラウンド・サウンド・アルバム
- デレク・アンド・ザ・ドミノス『いとしのレイラ(40周年記念スーパー・デラックス・エディション)(Layla and Other Assorted Love Songs (Super Deluxe Edition))』 - エリオット・シャイナー(サラウンド・ミックス・エンジニア)。ボブ・ラドウィック(サラウンド・マスタリング・エンジニア)。Bill Levenson、エリオット・シャイナー(サラウンド・プロデューサー)。
ミュージック・ビデオ
編集- 最優秀短編ミュージック・ビデオ
- アデル "Rolling in the Deep" – Sam Brown(ビデオ・ディレクター)。Hannah Chandler(ビデオ・プロデューサー)。
- 最優秀長編ミュージック・ビデオ
- フー・ファイターズ『バック・アンド・フォース(Foo Fighters: Back and Forth)』 – James Moll(ビデオ・ディレクター)。James Moll、ナイジェル・シンクレア(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
編集脚注
編集- ^ LL Cool J To Host 54th Annual GRAMMY Awards
- ^ Architect Frank Gehry Creates Official Artwork for the 54th Annual Grammy, Grammy.org December 8, 2011
- ^ “54th Annual GRAMMY Awards” (英語). GRAMMY.com (2017年11月28日). 2020年11月24日閲覧。