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{{Otheruses|熱帯魚}}
{{生物分類表
| 名称 = シムフィソドン属 ''Symphysodon''
| 画像 = [[画像:Discus fish.jpg|250px|ピジョンブラッドディスカス]]
| 画像キャプション = ピジョンブラッドディスカス<br />''Symphysodon aequifasciatus''
| 省略 = 条鰭綱
| 目 = [[スズキ目]] {{Sname||Perciformes}}
| 科 = [[カワスズメ科]] {{Sname||Cichlidae}}
| 亜科 = [[キクラソマ亜科]] {{Sname||Cichlasomatinae}}
| 族 = [[ヘロス族]] {{Sname||Heroini}}
| 属 = '''シムフィソドン属''' ''Symphysodon''<br />[[ヨハン・ヤコブ・ヘッケル|Heckel]], [[1840年|1840]]
| 下位分類名 = 種類
| 下位分類 = <div style="text-align:center">本文参照</div>
| 英名 = [[w:Discus (fish)|Discus]]
|生息図 = [[ファイル:Distribution of Symphysodon.png|250px]]
|生息図キャプション = 自然分布(橙の部分)
}}
'''ディスカス'''({{Lang-en-short|discus}} fish)は、[[南アメリカ]]の[[アマゾン川]]原産の[[淡水魚]]で、[[シクリッド科]]・'''シムフィソドン属''' ''Symphysodon'' に分類される魚である<ref name="中村">中村庸夫『魚の名前』2006年 東京書籍 ISBN 4487801168</ref>。観賞用[[熱帯魚]]として人気がある。
== 特徴 ==
成
乾季は倒木の間に群れを形成しグループで生活するが、雨季になるとオスとメスのペアは繁殖のために水没林に移動する。つがいは[[水草]]や木の表面などに 50–300 個ほど産卵し、両親で卵を保護する<ref name=":0" />。卵は2.5日ほどで[[孵化]]し、さらに稚魚は孵化後7日間かけて卵黄を吸収する。稚魚が両親の周囲を群れて泳ぎはじめると、親魚は体からディスカスミルクと呼ばれる[[粘液]]を[[分泌]]し、稚魚はこれを摂餌する。泳ぎだしたばかりのディスカスの稚魚はプランクトンなどの餌を摂餌できないのでディスカスミルクは稚魚にとって必要不可欠である<ref>http://link.springer.com/article/10.1007/s10228-016-0530-y</ref>。
ディスカスは円盤状の体型に鮮やかな模様が入ることから、熱帯魚としても人気が高く、「熱帯魚の王様」と呼ばれ、他のシクリッドよりも比較的高価で取引されるが、飼育は餌や水質管理などの面からやや難しい。一般的に牛ハツのミンチに様々な栄養を添加したディスカス・ハンバーグや赤虫, 人工飼料が餌として用いられる。本種の原種の色彩は、個体/採集された地域によって大きな変異があり、美しいとされる個体は特に高い値段で取引される。また、[[アジア|東南アジア]]、[[ヨーロッパ]]においては、養殖、品種改良が盛んで、ブルーダイアモンド・ピジョンブラッド・スネークスキンなどの様々な品種が存在する。
== 野生種、亜種 ==
<gallery>
image:Symphysodon from Putumayo.JPG|グリーン・ディスカス
image:Gdynia ryba.jpg|ブラウン・ディスカス
image:Blue Discus.jpg|ブルー・ディスカス
</gallery>
=== ヘッケル・グループ ===
学名 ''Symphysodon discus'' Heckel, [[1840年|1840]]、 英名 red discus。
南アメリカ、[[ブラジル]]の[[アマゾン川]]流域、[[ネグロ川]]、アバカシス川、トロンベタス川に分布する。ディスカスとして最初に記載された種である。体の側面には黒い横縞(垂直方向の帯)が目立つが、そのうち中央部付近の黒帯が特に太い。ヘッケル (Heckel) は、学名の命名者[[ヨハン・ヤコブ・ヘッケル]]に由来する。さらにヘッケル・グループは鱗の枚数の差異から2種に分類される。
=== aequifasciatus・グループ ===
学名 ''Symphysodon aequifasciata'' Pellegrin, [[1904年|1904]]、英名 blue discus。
南アメリカ、[[コロンビア]]・[[ペルー]]([[プトゥマヨ川]])。ブラジル(アマゾン川支流のソリモンエス川からアマゾン
以前は体色から 3 亜種
*グリーンディスカス
*ブラウンディスカス
*ブルーディスカス
に分けられていたが、基産地が不明確・標本が少ないなどの理由から現在では認められていない。さらに、ミトコンドリアDNAによる分子系統解析では、ヘッケルブルーディスカスとの間での遺伝的差異も認められない<ref name=":1" /><ref name=Ready>{{cite journal|author=J. S. READY, E. J. G. FERREIRA, S. O. KULLANDER|title=Discus fishes: mitochondrial DNA evidence for a phylogeographic barrier in the Amazonian genus Symphysodon (Teleostei: Cichlidae)|journal=Journal of Fish Biology|year=2006|volume=69|issue=Supplement B|pages=200–211|doi=10.1111/j.1095-8649.2006.01232.x}}</ref>。しかし、これらの分類は観賞魚として流通する際は一般的である。
=== ''Symphysodon tarzoo'' ===
アマゾン西部に側所的に分布する種で、低地に分布するグループとは顕著な遺伝的差異が認められている<ref name=Ready/>。
== ブリード種 ==
野生種の繁殖が難しいことや健康維持の問題により専門家は野生種を繁殖させたブリード種を販売されている。
この改良品種は主に東南アジアの[[シンガポール]]、[[マレーシア]]、[[タイ王国|タイ]]、[[インドネシア]]、[[ベトナム]]であり、[[水素イオン指数]](pH)の高い地域でブリードされている<ref>Jack Wattley『Discus Breeding for Beginners』2000年 Tfh Pubns Inc ISBN 0793830087</ref>。
そして[[水素イオン指数]](pH)が高い理由としては[[ミネラル]]要素が高いからである<ref>Jack Wattley『Discus Breeding for Beginners』2000年 Tfh Pubns Inc ISBN 0793830087</ref>。
様々なブリード種が存在する中で代表的ななものは、ブルーダイアモンド、コバルトブルー、ターコイズブルー、レッドメロン、スネークスキン、リングレオパード、オリエンタルドリーム、タイガーターコイズ、ミルキーウェイ、アルビノディスカスである。
Japan Discus Laboratry(日本ディスカス研究所)代表の栖原稔によると"ディスカスの殆どの個体は、ホルモン剤(テストストロン系)が使用されています、輸入業者でも知らないのですが、輸入後半年で25%以上の死亡率"<ref>https://discus-japan.com/howto-discus-from-amateur-to/</ref>のため、購入時には注意が必要である。
== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Symphysodon}}
* [[魚の一覧]]
* [[アドエア]]
== 外部リンク ==
* [https://discus-japan.com/howto-discus-from-amateur-to/ ディスカス飼育で失敗しない方法:初心者からマニアまで (筆者: 栖原稔)]
* [https://discus-japan.com/how-to-discus-fish/ 熱帯魚「ディスカス」とは?飼育方法と難易度]
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ていすかす}}
[[Category:シクリッド]]
[[Category:淡水魚]]
[[Category:熱帯魚]]
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